



JICA開発大学院連携(JICA-DSP)では、日本の近代化の歩みと国際協力の重要性を留学生に理解してもらうことを目指し、放送大学と共同で講義番組「日本の近代化を知る」シリーズを制作。放送大学で放送されています。幕末から明治以降の近代化、戦後の歩みをカバーする内容で、JICAの北岡理事長をはじめとする講師陣が、豊富な歴史資料と映像を多用し、日本の歩みを体系的に紹介しています(全15章予定)。

参加した留学生の声
ICA-DSPで日本に留学する前、カンボジアの高校で化学の教師をしていました。以前から日本の文化に興味を持っており、JICA-DSPに応募しました。番組での講義を通じて、日本の近代化の歩みにおけるさまざまな段階について詳しく知ることができました。JICA-DSPを通じて得られる経験は期待通りで満足しています。どのプログラムも、日本の文化や教育を理解する上でおおいに役立っています。


カンボジア
リー・ソクナイさん
留学前は建築設計事務所のシニアプロジェクトアーキテクトとして働いていました。故郷のシリアでは、10年前から紛争が絶えません。危機の原因を知り、シリアの状況を様々な視点から理解するため、ほかの国と比較してみることが大事だと考えました。講義では、教育の近代化や戦後に起こった社会の変化など、日本を支えた人的資源の開発ついても詳しく学ぶことができました。


シリア
イマー・ジディアさん
JICAチェアは、相手国の状況や日本側リソースなどを勘案し、日本語教育、日本について学ぶための英語書籍・ビデオ教材の提供に加えて、講師派遣などを組み合わせて事業を展開しています。2021年4月時点で、開始済11か国、計画中43か国。)
2020年10月、この「JICAチェア」第1号としてブルガリアのソフィア大学で日本の開発経験を学ぶ短期集中講座が開講しました。ソフィア大学・日本研究学科の学生約70名が参加しました。ソフィア大学の講師がJICAと放送大学が共同で制作したビデオ教材を使用して実施した講義のほか、青山温子名古屋大学名誉教授・名古屋学芸大学特任教授が日本の近代化における保健・医療システムの改善についての特別講義を行い、学生との活発な意見交換が行われました。

