『エコプロ2017
〜環境とエネルギーの未来展〜』

REDD+ユースサポーターが
エコプロで
「森から世界を変えるソーシャルビジネス」の
可能性をPR!

参加してくれたユースサポーターのみなさん。
後列左から、高橋美佐紀さん、赤塚千春さん、佐藤果南さん、伊藤喜久恵さん。
前列左から、黒岩健一さん、加賀瀬悠さん、門田正吾さん。

7名のユースサポーターが『エコプロ2017』に集結。

2017年12月7日〜9日まで開催された『エコプロ2017〜環境とエネルギーの未来展〜』(会場:東京ビッグサイト)で、「森から世界を変えるREDD+プラットフォーム」ユースサポーターのみなさんが活躍してくれました。

「森から世界を変えるREDD+プラットフォーム」ユースサポーターは、途上国の森林を守る国際的な取り組みであるREDD+を広く伝えていただく若者たちのサポーターネットワークで、本ウェブサイトで登録を受け付けています。2017年に実施した『森から世界を変えるソーシャルビジネスアワード』に参加したみなさんもユースサポーターに登録しています。

今回の『エコプロ2017』では、「第二回オフィシャル特派員」の4名にユースサポーター有志の3名が加わり、7名のユースサポーターによるワークショップをエコプロ3日目の12月9日(土)に開催しました。

ワークショップのまとめ役は加賀瀬悠さん。

クイズを交えてわかりやすく森林保全をアピール!

ユースサポーターが担当した、『「森から世界を変える!」ソーシャルビジネスの可能性を提案します』というテーマのワークショップは、『エコプロ』3日間で様々なワークショップが実施されてきたワークショップスペースで、最終日のラストを締めくくるイベントとなりました。会場には置かれた40席ほどの椅子は、子どもたちを含めてほぼ満席となって盛り上がりました。

本番がスタートすると加賀瀬さんが司会進行役を務め、現地視察を行ったオフィシャル特派員の2チームが交替で、クイズを交えながら熱帯林の現状や森林保全の必要性などをわかりやすく説明しました。違法伐採を行っていた現地の人へのインタビュー経験などを踏まえて、持続的な森林保全のために、森林伐採に代わって現地の人たちの生計を支えるビジネスモデルが不可欠であることなどをアピールしました。

さすがにエコプロ来場者。クイズの正解率はとても高かったです。

「短時間のワークショップですが、森林を守ることの大切さに気付いていただき、今後、ニュースで森の話題を目にしたら関心をもって注目し、日常生活のなかでもより森林に優しい商品を選択するなど、参加者のみなさんの森林保全への意識を高める内容にしたいと考えました」という加賀瀬さん。

限られた時間の中ではありましたが「わかりやすく」という言葉通り、参加者の方々と一緒に楽しむことが出来る工夫を凝らした有意義なワークショップとなりました。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

3問のクイズをご紹介します!

ワークショップで出題されたクイズは三択回答式の3問。ユースサポーターのみなさん自身が、REDD+ について学び、ビジネスアイデアの考案や現地視察などの過程を通じて驚いたり感動したエピソードや事実をもとにしたクイズでした。

では、実際に出題されたクイズを紹介します。

Q.1:世界で1年間に失われる森林の面積はどれくらい? 日本各地の面積と比較して、一番近いと思うものを答えてください。

1. 北海道(約780万ヘクタール)
2. 九州(約370万ヘクタール)
3. 四国(約180万ヘクタール)
4. 沖縄(約12万ヘクタール)

Q.2:海の水が赤くなっています。これは何でしょう?

1. 赤潮
2. 魚の大量発生
3. 土

Q.3:これは何でしょう?

1. ヤシの実
2. パパイヤ
3. カカオ

いかがですか。正解はこの記事の最後にまとめておきます。

インドネシアの森をVR体験!

さらに、3日間の『エコプロ』開催期間中、『森から世界を変えるソーシャルビジネスアワード』で最優秀賞を受賞した「世界ふしぎの森発見VR」チームの2人(黒岩健一さんと赤塚千春さん)がインドネシアの森林を視察した際に撮影してきた動画や写真を活用したVR(バーチャルリアリティ)作品が公開されました。この作品は、2人が撮影した素材を大日本印刷株式会社(以下DNP)が独自の技術でVR作品に加工したもので、DNPブースの体感アトラクションコーナーの題材として採用されました。

『エコプロ』最終日、黒岩さんと赤塚さんもDNPブースを訪問。来場者が次々と訪れて熱帯林を体感する様子を確認しました。

2人が考えたビジネスモデルは、「インドネシアの森を現地の人が撮影し、日本などの先進国でVRアトラクションとして提供する」というアイデアでした。『エコプロ』でのVR体験コーナーは連日大盛況。オフィシャル特派員の2人も「VRでわかりやすく熱帯林の現状を伝えることができる!」という手応えを感じる時間となりました。

地球温暖化対策、その一端を担う森林保全への取組はその重要性がますます注目されています。なかなか日常生活では感じることが出来ない森林保全の重要性について、特派員の2名が自らの体験をもとに若者らしい視点でプレゼンテーションを行い、企業の協力を得て「現地(インドネシアの森林)の体感」を作品として公開できた今回の『エコプロ』は、「森から世界を変える REDD+ プラットフォーム」としても有意義な催しとなりました。

VR体験コーナーやワークショップに来訪いただいたみなさん、ありがとうございました!


さて、クイズの正解は?

Q.1の答え
1. 約600万ヘクタール * 2. 約330万でも正解
植林面積などを加算しない世界の森林の年間減少面積。約600万ヘクタールは、北海道の面積の約80%に相当します。
(出典:『Global Forest Resources Assessment 2015』)
*約330万という数値は、森林減少面積から植林等の活動によって増加した森林面積を差し引いたものになります) (出典:FAO発表資料(2015)

Q.2の答え
3. 土
オフィシャル特派員の高橋さんが、インドネシア視察時の機上から撮影した写真です。上流の森林破壊によって海まで流れ出した土壌が、海水を赤く染めています。

Q.3の答え
3. カカオ
インドネシアで、オフィシャル特派員はトウモロコシの焼畑農業から、チョコレートの原料として付加価値の高いカカオ栽培に転換する農村を訪れました。カカオ栽培で安定した収益を上げられるようになれば、焼畑による森林減少を軽減できます。