『森から世界を変える
ソーシャルビジネスアワード』
ビジネスアイデア紹介

森林姉妹都市プロジェクト
―世界と繋がる、持続可能なビジネスの考案―

... 企画書より

【提案者】
許 明実さん


【想定した対象地域】
東南アジア各国と日本国内の各都市

【解決を目指す課題と目標】
森林保全や持続可能な森林活用ビジネスの開発


【プレゼンテーションの概要】

途上国の森林喪失を食い止めるには、先進国が途上国に何かを与えるという構図ではなく、途上国と先進国が対等の立場で共同の学びや文化交流を通じて、自分達の未来を守る森林ビジネスを考案することが大事だと考えます。

このビジネスアイデアでは、途上国と先進国姉妹都市協定を結び、それぞれの都市の若者たちが互いに協働することによる森林保全や持続可能な森林活用ビジネスの共同学習・異文化交流・語学交流を提案します。実施には遠隔授業、交換留学などの手法を活用。両方の都市は、そこで生まれたアイデアの実現を支援するために、起業補助や関連企業の紹介等も行います。

事業予算は双方の都市の予算を基本とし、ふるさと納税等の寄付も利用も検討します。

途上国の若者にとっては、先進的な教育やビジネス知識が身につくメリットがあり、日本の若者には、今後の経済成長が見込まれる東南アジアの若者と触れ合いを通じ、ビジネスチャンスの創出とともに、いち早く現地の文化や言語を知る事ができます。


講評

REDD+プラットフォーム事務局講評

先進国・途上国双方の若者の、姉妹都市協定の中での交流を通じての協働は、ビジネスの創出による森林保全の可能性だけではなく、異文化交流を通して双方にメリットを提供できる面白いメカニズムの提案です。この仕組みの中から生まれる、「実際に森林を保全することができる」ビジネスをどのように実現支援していくのか、という点で、起業補助や関連企業の紹介から、更に具体的な提案ができるとより良いものになるでしょう。また、企画の前提となっている「双方の自治体による予算捻出」の部分で「税金の使途」としてそれぞれの自治体や議会、市民等における合意形成が必要となります。この点からも、更にアイデアを深化させることで、資金の確保への道筋が見えてくると思われます。