イベント情報

REDD+ プラットフォームpresents オープンイノベーションWORKSHOP
2015年10月9日 15:00〜17:00 JICA市ヶ谷 600号室

谷中修吾氏を迎え、カジュアルにビジネスプランを議論


ビジネスプロデューサーの谷中修吾氏

JICA地球環境部の宍戸健一氏

『森から世界を変える REDD+ プラットフォーム』ビジネスモデル分科会のスペシャルイベントとして開催された『オープンイノベーションWORKSHOP』。プラットフォームのオフィシャルサポーターでもあるビジネスプロデューサー(BBT大学・BBT大学大学院 専任講師)の谷中修吾氏を迎え、「オープンイノベーションで森林を保全するビジネス案とは?」をテーマにして、カジュアルなワークショップ形式でさまざまなアイデアを出し合いました。

ワークショップでは、まず冒頭にプラットフォームの実行委員会でもある独立行政法人国際協力機構(JICA)の宍戸健一地球環境部次長が谷中氏を紹介し、このワークショップの趣旨などを説明。続いて、谷中氏が自己紹介を兼ねたプレゼンテーションを行って、この日の課題を提示しました。

谷中氏は、政府機関や民間企業の戦略立案と実施のサポートなどに豊富な経験をもち、自らも企業連携によるソーシャルビジネスの立ち上げなどを実現してきています。プレゼンテーションの中では、東日本大震災直後から取組を始め、スターバックス、キヤノン、松下政経塾などの協力を得て続けられている『道のカフェ』と名付けた復興支援プロジェクトを紹介。企業連携によるソーシャルビジネスについて、実例に基づく具体的なポイントを聞くことができました。

ワークショップでは意外なビジネスプランが続々発表!

ワークショップの後半は「オープンイノベーションで森林を保全するビジネス案とは?」をテーマにして、8つのテーブルに分かれたグループごとに、具体的な議論が行われました。議論の前には、谷中氏が「企業連携によるオープンイノベーションの3か条」を提示。

<企業連携によるオープンイノベーションの3か条>
(1)使えるリソースをざっくり理解する
(2)自由に事業アイデアを考える
(3)リソースを活かして、事業アイデアをカタチにする




ワークショップの様子

ワークショップの参加者のみなさんには、すでに実際のREDD+の現場で具体的なビジネスに関わっている方が多かったのですが、さまざまな制約を忘れ、自由に発想できるワークショップの議論は、新鮮な気持ちでREDD+に向き合うチャンスにもなったようです。

各グループの参加者は、同じ組織の方が偏らないよう、事前に振り分けられていました。そのため、どのテーブルでもディスカッションはまず名刺交換から始まる状態でした。30分足らずの限られた時間の中で、はたして具体的なビジネスプランがまとまるのかと、心配しながら取材を続けたのですが……。

REDD+への理解が深く、それぞれ、第一線で活躍されている方ばかりならではということでしょう。模造紙にまとめられたアイデアは、重複することもなく、とてもユニークなビジネスプランが出揃いました。すぐにでも実行に移せそうなアイデアから、遊び心満点で、可能性の広がりを感じるアイデアまで、その魅力もいろいろです。

REDD+の取組は、国なども関わる大きな枠組みで動くものが多いのが現実です。とはいえ、その中でも「自由に事業アイデアを考える」という視点を忘れないことで、もしかすると、とても楽しいビジネスが実際に生まれてくるのではないか。そんなことを感じさせてくれるワークショップとなりました。

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