感染症について

ウイルス性疾患(HIV・活動性C型肝炎/B型肝炎など)の定期的な受診や検査が必要な疾患に罹患している方が途上国に長期滞在する場合、先進国とは異なる医療・衛生事情等から様々な感染症に罹患する可能性があることや大きな生活環境の変化が過度のストレスとなって病状を悪化させることが危惧されます。該当する方は応募の前にご自身の主治医の先生とよくご相談ください。

HIV感染やB型肝炎、C型肝炎などのウイルス感染は、自覚症状なく経過することがあります。血液型を知っておくと同様に、感染症関連の検査結果について認識しておくことで、ご自身の健康管理につながりますので、自主的に感染症の有無に関する検査を受けることをお勧めします。

受入国によっては、派遣の条件として、HIVやC 型肝炎抗体検査、梅毒等の検査結果の事前提出が求められます。

所定の検査項目の健診及び検査結果の提出が必要とされる国と項目
(カッコ内は検査の結果について所定の結果であることが求められます)

・フィリピン
HIV(陰性)・・・・訓練所入所前に検査必要

・サモア
健康診断等英文で医師の証明書が必要・・・訓練所入所前に検査必要

・エスワティニ
健康診断等英文で医師の証明書が必要・・・訓練所入所前に検査必要

・ジンバブエ
胸部レントゲン英文証明書が必要・・・・・訓練所にて診療室医師が作成

上記の国の要請に合格された方には、記載の必要項目を付加して受診していただくこととなります。本検査を受診いただけない場合、また、受入国側に求められている結果と異なる検診結果であった場合は、受入国からの滞在許可が取得できません。その結果、派遣ができないことから、JICA としてはやむなく合格を取り消さざるを得ない状況になることを予めご了承ください。

HIV抗体検査、肝炎や性感染症検査(HIV抗体、梅毒、クラミジア、B型肝炎、C型肝炎等)は、各地の保健所等で原則匿名・無料(書面による証明書の発行は有料)で実施されています。
ただし、自治体によって、実施可能な検査項目・検査日・予約の有無・費用などが異なりますので、検査を希望される場合は、事前にお近くの保健所にご相談ください。

これらの情報は、以下のアドレスで検索することもできます。

HIV検査・相談マップ(全国HIV/検査・相談窓口情報サイト)http://www.hivkensa.com/mb/
API-Net エイズ予防情報ネット((財)エイズ予防財団) http://api-net.jfap.or.jp/index.html

黄熱病の予防接種について

派遣国によって、赴任前に黄熱病の予防接種を受ける場合があります。黄熱病予防接種後の4週間は他の予防接種を実施できません。接種時年齢が65歳以上になる方や、乳児や妊婦は副反応発生リスクが高まることが報告されています。また、卵アレルギーの方は黄熱病の予防接種を受けられない場合がありますので、ご心配な方は一度検疫所にご相談なさることをお勧めします。
対象国は厚生労働省検疫所FORTHにてご確認ください。