ご家族がいる日本から距離が離れていること、長期期間の派遣であることから、
特に「派遣国の治安」「健康面について」不安に感じていた方が多いようです。
また、ご家族の方が文化や習慣を知らない国に対しての不安もありました。
これらの不安が少しでも軽減されるようなJICAの支援制度も多数ございますので、ご家族の声と共にご紹介します。
派遣国への不安
- ・個人だけの力だけではどうにもできないことだから。
- ・ニュースなどでブラジルの危険情報などを聞いていたから。
- ・何があっても生きて、元気に帰って来てほしいと思っていました。
- ・治安情勢が不安定であり、テロが世界的に広まっていたから。
JICAでは隊員が派遣国で犯罪や交通事故に遭わないよう、以下のような安全対策を実施しています。
1.情報提供
2.住居防犯
3.通信連絡手段の確保
4.渡航制限
5.国外退避 (必要に応じて or 緊急時)
なお、外務省 海外安全ホームページで各国の安全情報を見ることができますので、
応募される方は事前に確認することをお薦めします。
外務省 海外安全ホームページ
(http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html)
健康についての不安
- ・エボラ出血熱とイスラム過激派の国と陸続きだから。
- ・ザンビアの位置すら知らない状況だったので。
- ・食生活や医療機関については気がかりだった。
- ・マラリア等の感染症にかかると死亡するケースもあると聞いていたため、
健康面を一番心配していた。
健康と安全は、まず本人の意識と行動が基本ですが、
現地ではJICAスタッフが隊員の活動を様々な側面からサポートしています。
健康と安全【青年海外協力隊・日系社会青年海外協力隊】
(https://www.jica.go.jp/volunteer/application/support_system/health_safe/index.html)
食事などへの不安
- ・南米と聞き、食事面と治安面で日本とは大きく異なる環境で、日本ですらよくお腹を壊していたので一番健康状態が気がかりであった。
- ・食べるものが十分であるのか心配でした。
開発途上国で活動する隊員の日常を日記としてお伝えするブログサイトもございます。
異なる文化・習慣に飛び込んだ派遣員がどのような生活をしているのか、ぜひご参考にしてください。
JICA海外協力隊の世界日記
(https://world-diary.jica.go.jp/)
帰国後の進路の不安
- ・本人の望む進路が大変厳しいものだと感じたので。
- ・正社員として採用されるのが厳しい状況だから。
JICAでは帰国後の進路支援として、進路相談カウンセリングや、求人情報の提供、教育訓練手当、NGO活動支援制度等の進路開拓支援を行っています。
また、進路開拓セミナー、帰国後研修、企業向け帰国報告、交流会等も定期的に実施しています。
近年ではJICA海外協力隊経験を評価する自治体(含む教育委員会)や大学が増えてきており、
教員や自治体採用試験、大学/大学院受験時に、
JICA海外協力隊経験者の特別選考制度や優遇措置を設けている自治体や大学も多くあります。
帰国後の進路開拓【青年海外協力隊・日系社会青年海外協力隊】
(https://www.jica.go.jp/volunteer/application/support_system/career_support/index.html)
派遣中の隊員のご家族の方々に、ボランティア事業・支援体制の理解を深めていただくと共に、
ご家族を含む関係者同士の交流・情報交換を行う場としてJICA海外協力隊家族連絡会も開催していますので、
ぜひご利用ください。
ご家族の方へ
(https://www.jica.go.jp/volunteer/family/)