幼少期からの生き物好きが
きっかけで水産高校へ。
開発途上国での
持続可能な養殖を目指す。
物心付いたころから生き物が大好きで、特に魚に興味がありました。水産業も農業のように、人が食べる分の魚は人の手で育てたいという思いから水産高校に進み、栽培漁業を専攻しました。しかし授業で「東南アジアでは日本による水産開発援助の影響でエビ養殖が急速に発展し、マングローブ林が失われた」と聞き、開発途上国で持続可能な養殖の普及に携わりたいと考えるようになりました。そんなとき、担任の先生から協力隊の存在を聞いて、それが目標になったんです。
大学で養殖を学び、1年間食品流通の仕事をしてからJICA海外協力隊に応募しました。父から「ダメだったらすぐ帰ってきたらいい」と言われたのですが、「失敗したら帰ってくればいいというような甘いものではない」と答えたことを覚えています。