第三次上エジプト灌漑施設改修計画

The Project for Rehabilitation of Floating Pump Stations in Upper Egypt(Phase 3)

終了案件

国名
エジプト
事業
無償資金協力(交換公文(E/N))
課題
農業開発/農村開発
交換公文(E/N)署名
2002年11月~
供与額
8.67億円

プロジェクト紹介

エジプト南部の上エジプト地方は、同国の主要な農業地帯ですが、灌漑設備の老朽化により、灌漑用水が十分に確保できず、近年の人口急増に対して食糧の増産が追いつかなくなっていました。この協力では、特に老朽化が著しい5ヵ所のポンプ場の改修と、修理維持管理船1隻の調達を支援しました。これにより、対象地域の灌漑面積は2001年の3,200ヘクタールから4,286ヘクタール(2007年)へと拡大し、農業生産の増大と農民の所得向上に寄与しました。

協力地域地図

第三次上エジプト灌漑施設改修計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 水位変動があるナイル川で有効なフローティングポンプ。ポンプ灌漑のみに依存する上エジプトで農業生産増大に貢献している。 

  • フローティングポンプ。 

  • ポンプにつけた日本とエジプトの協力の証。 

  • フローティングポンプでくみ上げた水が流れる灌漑水路。水は澄んでいる。 

  • 対象地域の農民。農地で取れた良く実った玉ねぎを見せてくれた。十分な水の量により農業の生産性も向上している。対象地域の主な農作物はモロヘイヤ、マンゴー、玉ねぎ、サトウキビ、バナナなど。 

  • 対象地域の農民・水資源省スタッフ。聞き取り調査によるとフローティングポンプの供与により農地拡大ができ生計が約35パーセント向上した。 

  • 上エジプト観光のハイライト、アスワン〜ルクソール間のクルーズ船からもフローティングポンプが見える。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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