ベンスリマン地区飲料水計画

終了案件

国名
モロッコ
事業
無償資金協力(交換公文(E/N))
課題
水資源・防災
交換公文(E/N)署名
2003年9月~
供与額
0.93億円

プロジェクト紹介

農村部の飲料用給水率が低いため、モロッコのベンスリマン地区住民の間では水因性疾病(脱水症・チフス・赤痢・持続性下痢)が多発していました。また、伝統的に児童が水汲みの労働力となっているため、児童の就学環境においても支障を来していました。この協力では、27ヵ所の給水施設建設に必要な資機材(配水管、給水栓など)を整備し、建設される給水施設の運営・維持管理に資する啓蒙活動への技術支援を行いました。これにより、同地区の給水事情の改善、水汲み時間の減少による児童の就学環境の改善、水因性疾病の減少に寄与しました。

協力地域地図

ベンスリマン地区飲料水計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 整備された水汲み場。共同水栓の周りにコンクリートを打ち、衛生面にも配慮した構造となった。 

  • モロッコの首都ラバトと最大の商業都市カサブランカの間に位置するベンスリマン県にはのどかな田園風景が広がる。雨季に当たる冬、一面に咲く花。 

  • 従来型の井戸からの水汲みの様子。プロジェクトによって給水施設が整備されたベンスリマン県の農村部では、それまで手間と時間をかけて伝統的な方法で水汲みが行われていた。 

  • 毎日の水汲み作業。足場の悪い場所での水汲みは不衛生で特に雨季には危険を伴うことも。 

  • 井戸に水を汲みに来た子供。水汲みは女性や子供の仕事。プロジェクトが実施された地域では片道平均30分ほどかけて水場にやってきていた。 

  • 住民にとって利用し易く管理可能な給水施設をつくるための聴き取り調査。調査の結果は水場の設置場所や管理方法の決定に生かされた。 

  • 整備された給水施設。プロジェクトでは安全な水の確保のため、27の村落で井戸を水源として給水塔に水を汲み上げ、共同水栓に送水する方法で施設を整備した。 

  • JICAの協力により整備された共同水栓のひとつ。共同水栓は多くの住民が利用しやすい主に公道の脇に設置された。 

  • 揚水ポンプの動力源。整備された給水施設ではディーゼル発電機を動力源として井戸から水を給水塔に汲み上げている。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。