ポンペイ州周回道路整備計画(第2期)

The Project for Improvement of the Circumferential Road in the Pohonpei Island

終了案件

国名
ミクロネシア連邦
事業
無償資金協力(交換公文(E/N))
課題
運輸交通
交換公文(E/N)署名
2004年6月~
供与額
4.72億円

プロジェクト紹介

ミクロネシア連邦のポンペイ島は、国内で最大の陸地面積を有し、政治、経済の中心です。ポンペイ島における交通の大動脈である周回道路は、島民の生活に重要な役割を担っています。しかしながら、この周回道路は、丘陵・山岳地帯の小河川のため未舗装区間が多く、雨期には交通困難となり、島民の日常生活に支障をきたしていました。この協力(第2期)では、ポンペイ島の周回道路の未舗装区間11.8キロメートルのうち6.7キロメートルの道路整備を支援しました。これにより、ポンペイ島の交通事情の改善、観光業の活性化、農林水産物の輸送の円滑化に寄与しました。

協力地域地図

ポンペイ州周回道路整備計画(第2期)の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 周回道路起点:起点の道路のそばに日本のODAの協力で道路が建設されたことが石碑に金属の銘版がはってある。全長11.772キロメートルでポンペイ島一周が86.4キロメートルなので、日本が無償資金協力で協力した部分は全体の13.6パーセント程度である。 

  • 道路の舗装状況:ポンペイ島は世界でも有数の多雨地帯であるので、アスファルト舗装の横断勾配は一般は1.5〜2.0パーセントであるが、ポンペイでは3パーセントを採用している。 

  • 道路概観図:日本の協力でできた道路はセンターラインがはっきりし、幅が広いため運転者は対向車が来ても安全に運転ができる。 

  • 周回道路排水溝の様子:側溝として、一般的に土側溝やコンクリート側溝が多く用いられるが、土側溝は浸食を受けやすく、V字側溝ではおおきな幅を必要とするため、ポンペイ島では石積みU字型側溝を採用している。 

  • 周回道路終点:ここにも日本のODAで建設したという石碑に銘版が張っておいてある。地域の人々が側溝に生えてくる植生などを手入れし、水が側溝へ流れ手道路が冠水させないことがアスファルト舗装を守る基本であり、自分たちの道路は自分で守ることが大切。 

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