第二次タラワ環礁電力供給施設整備計画

The Project for Upgrading of Electric Power Supply in Tarawa Atoll(Phase-2)

終了案件

国名
キリバス
事業
無償資金協力(交換公文(E/N))
課題
資源・エネルギー
交換公文(E/N)署名
2004年7月~
供与額
7.96億円

プロジェクト紹介

キリバスの電力需要は、ディーゼル発電により賄われていますが、その多くは老朽化し、電力供給力は需要を大きく下回る状況でした。そのため計画停電が頻発するとともに、電圧低下が10パーセント以上に達し、電気器具の故障を誘発していました。高圧配電線についても、容量が不足しているため、効率的な電気供給ができていませんでした。この協力では、信頼性が高く、安定した電力供給を確保するための発電施設の建設、配電網の整備、未電化地域の電化の促進を支援しました。これにより、同国の電力供給の安定化および効率化に寄与しました。

協力地域地図

第二次タラワ環礁電力供給施設整備計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 発電所外観:主要発電施設の老朽化に伴いキリバスの電力供給量は需要を大きく下回っていたが、“第二次タラワ環礁電力供給施設整備計画”により、発電所建屋の建設やディーゼル発電機1機(1,400キロワット)の増設を中心とする無償資金協力が実施され、安定した電力供給が実現した。 

  • 発電所内:増設されたディーゼル発電機をはじめとする機材群。 

  • 発電機:増設された発電機の1ユニット。 

  • 定期清掃:発電所内は定期清掃が毎朝行われ整備が行き届いている。 

  • 定期点検1:ビケニベウ発電所の3機の発電機のうち2機が常時稼動する形でローテーションが組まれ、稼動していない発電機について定期点検整備が行われる。 

  • 定期点検2:発電機の細部に到るまで定期的に点検している。 

  • メンテナンス:オイルフィルターの整備点検はエンジンの寿命を延ばす重要な作業。 

  • 発電量の調整:3機のディーゼル発電機は制御室で一括管理されており、需要の変化に応じて個々の発電機の駆動状況が調整される。 

  • ベシオ発電所との調整:タラワ島の電力は4機のディーゼル発電機(ビケニベウ発電所に3機、ベシオ発電所に1機)により供給されている。ベシオ発電所とビケニベウ発電所は直通電話でつながっており、両発電所での発電量の調整が行われている。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

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