ミンダナオ北部貧困削減（バランガイガバナンス）プロジェクト

ミンダナオ島北部に位置するミサミス・オリエンタル州は、1万ヘクタール以下の小流域が点在する山間部で、地域住民の貧困が深刻でした。また、貯水池や水源の悪化をもたらす土壌流出が、環境問題を引き起こしていました。小規模流域の森林地を保存・保護するための取組みは、1991年に地方分権化されましたが、地方自治体（LGUs）は、流域管理のためのノウハウを十分に有していませんでした。この協力では、LGUs、NGOおよび住民の連携によるパイロットバランガイ（モデル自治区・地域）での小流域および小規模流域管理方法の改善支援を行いました。住民を巻き込んだパイロットバランガイによる小流域管理活動は継続されており、果樹植林や野菜栽培などによる生計向上および住民の自然資源保全に関する意識向上に寄与しました。