農業統計及び経済分析開発プロジェクト

タイでは、1997年のアジア通貨危機においても比較的安定していた農業部門の重要性が改めて認識されるようになりましたが、政策の立案や実施に必要な信頼できる農業統計データや経済分析が十分に整備されておらず、同国農業・協同組合省農業経済局（OAE）内に設置されたアセアン食糧安全保障情報・トレーニングセンターを活用して、これらの情報収集、分析力の強化やアセアン諸国の情報ネットワークシステムの構築などが急務となっていました。この協力では、OAEの職員に対し、農業統計データの収集、情報ネットワークシステムの構築、食糧需給予測を含む農業経済分析にかかる人材育成を支援しました。これにより、OAEが同国の農業政策に対して統計情報や経済分析を適確に提供できる機関として強化され、これらの情報がアセアン諸国で活用されることに貢献しました。