新疆天然草地生態保護と牧畜民定住プロジェクト
The Project for Protection of Natural Grassland and Nomad Settlement in Xinjang Uygur Autonomous Region
終了案件
- 国名
- 中華人民共和国
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 農業開発/農村開発、自然環境保全
- 協力期間
- 2007年6月~2012年3月
プロジェクト紹介
中国の新疆ウイグル自治区では、天然草地を利用した遊牧が家畜数の増加に伴い、天然草地の85パーセントを砂漠化の危機にさらしていました。これに対し、自治区政府は新しい営農方法を取入れました。定住地を建設し耕作地を配分、冬季は畜舎飼育を行い、その他の季節は天然草地の使用可能量に合わせて放牧を行うというものですが、畜舎飼育の経験がなく、技術普及員の育成も十分ではなかったため、新たな営農スタイルに適応できない牧畜民が再び遊牧に戻るという問題がおこっていました。この協力では、定住牧畜民への技術普及体制の整備、農業支援サービスのための実施体制作りを行いました。これにより、天然草地の保護と牧畜民の生計向上が両立しうる持続可能な定住事業のためのモデル的な取組みを通し、定住牧畜民に対する支援体制の強化に貢献しました。