ルサカ市プライマリーヘルスケアプロジェクトフェーズ2

Lusaka District Primary Health Care Project (Phase 2)

終了案件

国名
ザンビア
事業
技術協力
課題
保健医療
協力期間
2002年7月~2007年7月

プロジェクト紹介

ザンビアの首都ルサカ市および周辺地域では人口集中が著しく、都市貧困層を中心に環境衛生の悪化が深刻化していました。日本は、これまで、「ルサカ市プライマリーヘルスケアプロジェクト(フェーズ1)」により、健康ボランティアが主体となって子どもの成長をモニタリングする活動と住民参加型環境衛生改善活動を組み合わせた都市貧困層向けプライマリーヘルスケア・モデルの確立を支援してきましたが、この協力(フェーズ2)では、これまでの対象地域を拡大し、コミュニティをベースとした子どもの成長促進活動の強化や環境衛生活動の改善を支援しました。これにより、同市におけるより多くの5歳未満児の健康状態の改善に寄与しました。

協力地域地図

ルサカ市プライマリーヘルスケアプロジェクトフェーズ2の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • コミュニティベースの包括的な子どもの成長促進活動(以下、GMP+)。プロジェクトが養成した住民ボランティアである、コミュニティ・ヘルス・ワーカー(CHW)、栄養普及員(NP)を中心に実施される。 

  • 栄養不良児に対する栄養カウンセリング。GMP+による定期検診と検診後のフォローアップは、低体重児を含む栄養不良児の削減につながっている。 

  • 参加型環境衛生改善活動(以下、PHAST)による排水溝の整備。住民組織の発案に基づき計画され、労働もコミュニティが負担。プロジェクトは、導入時のトレーニングと資材の提供・活動全体のモニタリングを通じて支援。 

  • PHASTによるごみ収集。ごみ収集に関しては、自治体(ルサカ市役所)との協力も図られている。 

  • 調査団長及び保健省次官によるミニッツ署名。 

  • プロジェクトが開発したマニュアル・ガイドライン類、教育・啓蒙教材類。 

  • 戸別訪問による健康・衛生教育。ヘルスセンター利用者やGMP+参加者等を対象とした教育に加え、ボランティアが個々の家庭を訪問してきめ細かく行った啓発活動が、住民の行動変容を後押しした。 

  • 職場環境を持続的に改善することを目的として導入された5S(整理、整頓、清潔、清掃、躾)を実践し、わかりやすく整理されたヘルスセンターのカルテ。目に見える変化の実感が、参加したスタッフのモチベーションへとつながっている。 

  • ボランティアの活動支援にあてる基金をつくるための収入創出活動:日本の公衆トイレにならって“KOSHU”と名づけられた有料公衆トイレ。トイレ利用のデモンストレーション効果も狙っている。 

  • ボランティアの活動支援にあてる基金をつくるための収入創出活動:主食のメイズをひくための製粉機。微量栄養素欠乏対策に資するため、ビタミンAの添加も行われている。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

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