総合村落林業開発計画プロジェクト延長フェーズ

Project on the Integrated Community Forestry Development Project Extended Phase

終了案件

国名
セネガル
事業
技術協力
課題
自然環境保全
協力期間
2005年1月~2008年3月

プロジェクト紹介

セネガルでは、森林伐採や火災、放牧などにより、森林植生が減少しており、土壌の劣化や砂漠化の進行による農業生産への影響は年々深刻化し、地域経済活性化の大きな阻害要因となっていました。これまで日本は、無償資金協力やボランティア事業を含む技術協力により、苗木育成場の整備や地域住民の参加による植林の促進、農林一体になった地域生産システムの改善、住民への啓発研修などを実施してきましたが、この協力では、これらのアプローチの持続性および普及をめざし、村落ごとの農民研修計画の策定とその実施、さらには持続的な自然資源管理活動普及モデルの開発を支援しました。これにより、地域の人々が持続的に自然資源管理活動を実施することを可能にしました。

協力地域地図

総合村落林業開発計画プロジェクト延長フェーズの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • グループや個人によって植林されたユーカリ。2005年は集団による植林本数の方が個人を上回っていたが、2007年は、個人による植林が2005年の約3倍となりグループによる植林本数を上回っている。 

  • ユーカリは塩害地でも成長し、萌芽更新によって木質が成長する早生樹である。住民は丸太などにしてより高価に販売することを実践している。 

  • 白く噴き出た塩で覆われている塩害地。 

  • 根を塩害から保護するため、ポットにユーカリの苗木を植えたまま植林を行っている。 

  • 土壌浸食対策として専門家の指導によって村人が作製した枠堰。6月〜10月の雨季の集中豪雨時には、降雨で土壌が流され、馬車などが通りにくくなり道路が寸断されるところもある。(Ndiakhene村) 

  • カオラック州ニョーロ県の過去22年間の年間平均降雨量は、746.9ミリメートルであり、村人は落花生などを栽培している。 

  • Kantora Ly村の野菜栽培。Sotokoye村の畑では、レタス、キャベツ、人参、ナスなどを栽培しており、マーケットで販売もしている。ただし、水不足が問題となっていた。 

  • Medina Ngueyene村の木炭製造用の窯。木炭は、都市部を中心に広く消費されているが、その主な原料の天然木資源は減少傾向にあるため、ユーカリの新たな用途として有望である。木炭製造は、建設用足場材に向かないユーカリの有効利用になる。 

  • Ndiakhene村でのインタビュー終了後の様子。 

関連情報

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