プロジェクトサイトのラオス商工業省貿易促進・産品開発局(Department of Trade Promotion and Product Development:以下、TPPD)のビルディング。ラオス商工業省は、2006年に旧商業省と旧工業・ハンディクラフト省が合併して発足した組織。TPPDは、その一部局で、貿易促進関連施策の策定・実施機関である。TPPDの組織は、総務企画部、貿易促進部、貿易情報部、産品開発部の4部から成り、職員数は36名である。
2009年9月、2010年6月の2度に亘り、TPPDビジネスライブラリーの運営管理指導を実施する荒居短期専門家。同ライブラリーは2011年5月6日に開所式典を実施した。現在の蔵書数1,165冊。
ビジネスライブラリー内にあるラオス輸出有望産品のショーケース。国内全17県の商工業局の協力を得て、各県の輸出可能性のある主要産品を展示。現在、ハンディクラフト、農産加工品、木工品など7つの分野の177産品(協力企業26社)を展示するとともに、関連産品の情報提供も行っている。
2009年8月、2010年8月の2度に亘り、内外展示会の運営管理指導をする桜井短期専門家。2004年から中国の南寧市で毎年開催されている中国アセアン博覧会 (CAEXPO) の参加業務に係るマニュアルを作成。また、国内展示会の開催業務に係るガイドラインおよびチェックリストも現在作成している。
TPPDのスタッフに同行して木工品製造輸出企業を視察する桜井短期専門家。同社は、中国に木製家具、彫刻、装飾品を輸出している。
2010年1月に続き、2010年11月にもインドネシア輸出研修センター (IETC) から講師3名を招き、主にビエンチャンの輸出企業約30社を対象に、輸出ビジネスのプランニング、実務、ファイナンスに関する貿易研修ワークショップを実施。2011年7月には、ラオス南部の主要都市パクセで、主に民間企業を対象に同様のワークショップを実施予定。
2010年1月に、IT技術状況の調査を行うとともに、オンライン情報サービスの指導を実施する佐藤短期専門家。TPPDのウェブサイトの運営管理を含む今後のIT活用の今後の方針などについて、貿易情報部のスタッフと意見交換を行なった。
2010年8月〜9月にかけて、コンピューターの技術指導を実施する。ラオス国立大学工学部ITビジネスユニット(ITSC) 所属のラオス人講師。貿易情報部の4名を含む6名のTPPDスタッフが講義を受け、基本的なコンピューター技術を学んだ。
2010年1月にラオス北部の主要都市ルアンパバーンの和紙製造販売企業を視察。北部4県の商工業局職員を対象に意見交換会を実施。プロジェクトを紹介するとともに、TPPDとの緊密な情報交流、一層の連携強化を依頼した。和紙の原料である楮(コウゾ)は、タイ経由で日本に輸出されている。
2010年6月パクセにおいて、南部5県の商工業局と民間セクターを対象に貿易促進ワークショップを実施。TPPDの活動方針を紹介するとともに、南部5県の商工業局との連携強化に努めた。このワークショップでは、2009年に作成された国家輸出戦略(National Export Strategy:NES)の紹介も行った。続いて2010年9月には、中部4県の商工業局職員を対象にビエンチャンで、貿易促進ワークショップを実施した。また、2011年8月にはルアンパバーンにて、ラオス北部8県を対象に同様のワークショップを実施予定である。