ダム放流に関する洪水予警報能力強化プロジェクト

Strengthening of Flood Forecasting and Warning System for Dam Operation

終了案件

国名
フィリピン
事業
技術協力
課題
水資源・防災、貧困削減
協力期間
2009年10月~2012年11月

プロジェクト紹介

台風による集中豪雨などにより、土砂災害、洪水が頻発しているフィリピン。日本の無償資金協力および技術協力により、ダム下流の水文観測、データ送信に関するシステムの設置や、河川中・下流域の予警報発出に関する能力の向上を行いました。しかしながら、ダム上流域での雨量観測と流入量予測などを含めた予警報システムの強化が不可欠でした。この協力では、ダム放流時の洪水予警報にかかわる機関の連携活動などを通じて、流域全体の予警報能力の向上を支援しました。これにより、カガヤン川流域における洪水被害の軽減に寄与しました。

協力地域地図

ダム放流に関する洪水予警報能力強化プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • プロジェクトサイトのアンガットダム 

  • ダム放水に際しての情報伝達訓練(国家電力公社のアンガットダム事務所)。ここから関係各所に放流警報を発信。 

  • 天文気象庁情報室。ダム事務所から発信された放流警報を受け取る。 

  • ダムの放流及び予警報は責任ある機関から出されるので、公文書で管理される。これをいかに他の機関、住民に伝えられるかが鍵だ。(写真は国家電力公社から出されたアンガットダムの放流警報) 

  • ダム事務所から派遣されるパトロールカー(イサベラ州マガットダム)。ダム下流の住民に放流警報を通知する。 

  • プロジェクトで供与した、水位や雨量のデータを送信する機械(アンガットダム)。 

  • プロジェクトの拡大関係者会議。プロジェクトでは、主に、定期的なワーキンググループ(気象水文、流量モデル、組織体制、機材管理)やさまざまな関係者会合を通じて、ダム放流に関する洪水予警報にかかわる機関をつないでいる。 

  • プロジェクトで行っている流量観測。データの欠損の訂正など日々の技術移転に加えて、流量モデルの作成に役立てている。 

  • プロジェクトで作成した流量モデル。 

  • 本邦研修の様子。フィリピンの河川は短く急で、日本と似ており、日本の経験を学ぶことは非常に重要だ(写真は、徳山ダム)。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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