州政府関係局の間で目標や対象の共有を図らないまま、それぞれが地場産業への支援内容を計画・実施することが続いています(写真は、異なる産品が無秩序に展示された州政府主催展示会の1コマです)。
地場産業側の取組み意志や能力を十分確認しないまま、支援内容を計画・実施することが常態化しています(写真は、有効活用が図られていない供与機材の一例です)。
南スラウェシで織られる絹布の多くが白地のままジャワ島にて最終製品へ加工されるように、豊富な資源に十分な価値を付加できていません。
州商工局の働きかけもあり、大手流通チェーン(カルフール)が行う地場中小企業製品のプロモーション支援(期間限定のデモ販売)に、クラスター強化活動が支援するパッションフルーツ加工品、大理石工芸品が採り上げられました。デモ販売の結果が良好であれば、流通チェーンとの取引の可能性が開けます。
絹織産業に対する「天然染色による製品作り」に関する研修を皮切りに、随時研修計画が実施に移されています。
パッションフルーツ産業では、類似産地の視察後、生産者有志により着色料や保存料といった添加物を極力抑えたプレミアム・ジュースの試作が進められ、試作品はマカッサルやジャカルタでの展示会に出品され好評の兆しが見られます。
カカオ産業では、工業省傘下の研究開発機関の協力を得て生産工程改善に向けたコンサルテーション・プログラムを実施しているところ、依然として改良余地が多いものの、活動開始前の製品と比べ随分と改善が図られました。
パッションフルーツ産業がプレミアム・ジュースの試作品をジャカルタでの展示会に出品した際に、CPと生産者が訪問客よりコメントを聞取りしている様子です(これまで展示会でこうしたコメントの聞取りをする取組みは殆どありませんでした)。
カカオ産業に対するコンサルテーション・プログラムにて、農産加工専門家が現場で生産者にアドバイスをしている様子です。
クラスター強化活動の実施では、何よりも民間事業者の取組み意志が重要です。しかし、意欲を表しても実行が伴わない例もあります。写真は、大理石工芸品の生産者グループが、マカッサル市内ホテルの厚意によりEVホール近くに製品を展示している例ですが、展示主旨が伝わりにくい状態です。