持続的農業技術研究開発計画(第2期-環境に優しい農業技術開発及び普及)

Sustainable Agricultural Technology Research and Development Phase 2

終了案件

国名
中華人民共和国
事業
技術協力
課題
農業開発/農村開発、自然環境保全
協力期間
2009年4月~2014年3月

プロジェクト紹介

中国の農村地域では、急激な産業の発展により、水系や土壌の汚染、生態系の破壊、廃棄物の処理問題、残留農薬問題などが深刻化していました。日本はこのプロジェクトの第1期において、肥料・農薬の削減に向けた栽培管理技術の研究開発を支援しました。その成果を生かすべく、この協力(第2期)では、化学肥料・農薬などの使用規制、環境保全型栽培技術の奨励や農民教育などの対策を、地域の実情に合わせて実施していくための体制構築を支援しました。これにより、農業汚染が進んだ地域における水質・土壌汚染の防止や改善に寄与しました。

協力地域地図

持続的農業技術研究開発計画(第2期-環境に優しい農業技術開発及び普及)の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 日中農業技術研究開発センター(日中センター)は、中国農業科学院農業環境および持続発展研究所内に設置されている。写真はセンター内の分析センターで、日本の無償資金協力で設置された機材が利用されている。 

  • 第2回合同調整委員会署名式 

  • プロジェクトで投入した側条施肥機による作付け状況。側条施肥技術は研究圃場での試験栽培を通じて、収穫量を低下させることなく施肥量を慣行の40パーセント削減できることを確認した。今後実証試験の段階に移る予定(寧夏回族自治区および湖南省)。 

  • 「草の根」無償資金協力を活用し、湖南省長沙県開慧鎮10農家において、微生物資材と敷料を用いたゼロエミッション型に改修された豚舎。更にプロジェクトによる敷料の堆肥化と循環利用について技術支援を行い、環境汚染の改善と農民の生活向上を進めています(湖南省)。 

  • 肥料による地下水汚染をモニタリングするため、土壌水を採取し、測定するカウンターパート(寧夏回族自治区)。 

  • 水質モニタリングの技術指導を実施する中曽根短期専門家。 

  • 琵琶湖水質保全について講演を行う臼居短期専門家。 

  • 孫宝利カウンターパートの訪日研修状況(日本食品分析センター多摩研究所にて) 

  • 局所施肥技術に関する展示圃場を活用し、農家を対象としたセミナーを実施。局所施肥機のデモンストレーションを行う山東省モデル地区のカウンターパート。 

  • 環境保全型稲作技術の指導をする上原長期専門家。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。