低・中所得者向け耐震住宅の建築技術・普及体制改善プロジェクト

Enhancement of the Construction Technology and Dissemination System of the Earthquake-Resistant "Vivienda Social"

国名
エルサルバドル
事業
技術協力
課題
水資源・防災、ジェンダーと開発
協力期間
2009年5月~2012年12月

プロジェクト紹介

2001年に発生した二度の大地震で、家屋倒壊によって多くの貧困層住民の命が奪われたエルサルバドル。日本は2003年から、住宅の耐震性向上と耐震性が高い住宅を普及させるための協力を実施してきましたが、これまでの成果を現地の住宅建設業者・会社へもきちんと波及させるために、耐震基準の設定、基準遵守のための規制など、産官学を密接に結びつけた建築行政能力を強化するための支援を実施しています。また、日本の協力を通じて育ちつつあるエルサルバドルの人材が、次は中米地域のニカラグアやハイチに対し、指導者(第三国専門家)として活躍しようとしています。

協力地域地図

低・中所得者向け耐震住宅の建築技術・普及体制改善プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • エルサルバドル西部に位置するイサルコ火山。標高1965メートル、最近の噴火活動は1966年。アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの小説『星の王子様』に登場する火山のモデルになったと言われている。写真は隣接するセロ・ベルデ(緑の丘)から撮影したもので、多くの観光客が訪れる。 

  • 2001年1月および2月に大地震が発生し、首都圏をはじめ、エルサルバドル中部、西部、東部の各地に大きな被害をもたらし、死者1,200名、家屋損壊は16万件以上に昇った。被災住宅の60パーセントは最低賃金の2倍に満たない収入によって生活している貧困層であり、アドベ(土壁)住宅における被害が大きかった。 

  • カウンターパートの一つであるエルサルバドル国立大学内に耐震実験用の傾斜台をプロジェクトで建設(フェーズ1)。 

  • 傾斜台におけるアドベ(土壁)の耐震実験の様子(フェーズ1)。 

  • カウンターパートの一つである中米大学における大規模構造実験棟建設の様子。本プロジェクトの実施に併せ中米大学が建設した(施設を一部をプロジェクトで支援(フェーズ1))。 

  • 中米大学の実験施設における耐震試験の様子。ソイルセメント工法により建設された試験用壁の亀裂を調べる様子(フェーズ1)。 

  • 改良アドベ(土壁)によるモデルハウス建設の様子(スチトト市(フェーズ1))。 

  • 建設された改良アドベ(土壁)によるモデルハウス(スチトト市(フェーズ1))。 

  • プロジェクト活動によって作成された改良アドベによる住宅建設マニュアル(フェーズ1)。 

  • 本プロジェクトはエルサルバドル、メキシコ、日本による三角協力。日本人専門家(左上)およびメキシコ人専門家(右上)によるエルサルバドル人カウンターパートへの指導の様子(フェーズ1)。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

関連記事等

関連記事等はありません。