輸出振興庁機能改善プロジェクト

Project on Service Improvement of NAFED

終了案件

国名
インドネシア
事業
技術協力
課題
民間セクター開発
協力期間
2010年5月~2015年5月

プロジェクト紹介

インドネシアにおいては、輸出競争力強化を目的とした輸出振興政策の実施が経済成長のために必要とされていました。商業省輸出振興庁は、輸出振興政策の策定・実施を担う機関ですが、政策策定機能が十分ではなく、輸出振興の対象となる中小企業や海外市場関係者のニーズに応えるサービスが不十分でした。この協力では、同庁の輸出関連サービス改善に関する支援を行い、同庁のサービスを利用する輸出中小企業の数と輸出実績額の増加を図りました。なお、輸出振興庁は、2011年1月に組織改編が実施され、輸出振興総局に格上げされています。

協力地域地図

輸出振興庁機能改善プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • トレーニング・ニーズ・アセスメント(TNA)ワークショップ:活動1(組織改編)では、新組織に改編された商業省輸出振興庁(以下、NAFED)の輸出関連サービス向上のための組織・運営面での改善を支援しています。NAFED各部門の担当者を対象として、研修ニーズ明確化のためのギャップ分析、職員のコンピテンシー開発の課題抽出などの手法を習得するためのトレーニング・ニーズ・アセスメント(TNA)ワークショップを開催しました。ワークショップの成果は、新しくなった組織のもとでの人材育成計画の作成に活用されます。 

  • 市場調査研修:活動2(輸出情報)は、NAFEDの中小輸出企業向け輸出情報サービスの改善を目的に活動を行っています。中小輸出企業向けの情報提供サービスを向上するために、海外市場におけるインドネシア製品の競争力や市場参入の可能性に関する調査の能力強化の研修(インドネシア国内での研修、海外でのモデル市場調査など)を実施しています。 

  • 産業・業界団体との対話会合:活動3(輸出振興)では、インドネシアの中小輸出企業や海外バイヤーに対するNAFEDの輸出振興サービスを強化するための活動を実施しています。中小輸出企業が抱える問題点やニーズを知るため、中小輸出企業が会員となっている業界団体とNAFEDとの定期的な対話会合の開催を支援しています。この対話会合の結果を受けて、輸出振興サービスの拡充・改善に向けた取り組みが検討されています。 

  • 中小輸出企業向けデザインセミナー:活動4(製品開発)は、NAFEDの中小輸出企業向けの製品開発支援サービスを強化するための活動を実施しています。製品開発のなかでもとくにデザイン開発やブランド開発に重点を置いた支援を行っています。デザインやブランドに関する知識の習得やデザイン・ブランドを意識した製品開発能力の向上のため、中小輸出企業を対象にした研修の開催を支援しています。また、NAFED職員を対象に、日本のデザイン振興行政について学んだり、デザイン・ブランド開発支援に関する基本的知識を習得するための研修の実施も支援しています。 

  • 地方貿易研修・振興センターでのセミナー:活動5(ネットワーキング・連携促進)はNAFEDと、地方貿易研修・振興センター(以下、RETPC)等国内地域で輸出振興を担う地方政府との連携強化を図る活動を行っています。2002年から2006年にかけてJICAの協力によって設立された東ジャワ州(スラバヤ)、北スマトラ州(メダン)、南スラウェシ州(マカッサル)、南カリマンタン州(バンジャルマシン)の既存4RETPCに加え、当プロジェクトが設立を支援した西ヌサトゥンガラ州(マタラム)のRETPCとの連携を強化するため、RETPCにて輸出振興セミナーを開催し、RETPCの輸出促進にかかる情報提供等の活動を支援しています。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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