アルメニア国立美術館美術品修復機材整備計画

The Project for the Improvement of Equipment for Restoration of Collections of the National Gallery of Armenia

国名
アルメニア
事業
無償資金協力(贈与契約(G/A))
課題
教育
贈与契約(G/A)締結(供与期限)
2009年12月~
供与額
0.28億円

プロジェクト紹介

約2万5,000点の芸術作品を所有する同国最大のアルメニア国立美術館。地方部住民のために11もの支部を置いて芸術作品の地方展示などを行うほか、毎年定期的に日本関連の催しを行い、同国に大使館を設置していない日本の文化交流・文化発信の拠点として重要な役割を果たしてきています。しかし、同美術館が所有する芸術作品の内、約1万2,000点は修復が必要な状態ですが、修復作業前に制作年代、顔料、下絵有無などを科学的に検査する機材を有していません。この協力では、科学的検証を踏まえた修復作業を可能とする修復機材の整備を支援しました。これにより、同国民のみならず人類共通の宝である芸術作品の保護に寄与しました。

協力地域地図

アルメニア国立美術館美術品修復機材整備計画の協力地域の地図

協力現場の写真

  • 【現地の様子】美術館外観:共和国広場に面している。(協力準備調査時撮影) 

  • 【協力実施前の様子】油絵修復作業:経験を積んだ技術者が作業を進めていた。修復前の科学的検査や作業前後の写真撮影は行っていなかった。(協力準備調査時撮影) 

  • 【協力実施前の様子】X線機材用地下室:壁はレンガ、奥7メートル・横6メートル・高2.7メートルのほぼ正方形の部屋。奥に一箇所窓(穴)があった。(協力準備調査時撮影) 

  • 【協力実施前の様子】木工工房:額縁は手作り。机上にある額縁カット用カッター等は手作り。(協力準備調査時撮影) 

  • 【協力実施前の様子】木工工具:左上の鍋で糊を溶解し使用していた。引き出しのやすり、のみなどは旧ソ連製で数が少なく使い込まれていた。(協力準備調査時撮影) 

  • 【協力実施前の様子】万力付き木工台:旧ソ連製で使い込まれていた。(協力準備調査時撮影) 

  • 【供与された機材】ストロボライト 

  • 【供与された機材】実体顕微鏡 

  • 【供与された機材】木工用電動ドリルセット 

  • 【供与された機材】携帯型紫外線ランプ 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

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