資源の持続的利用に向けたマグロ類2種の産卵生態と初期生活史に関する基礎研究

Comparative Studies of the Reproductive Biology and Early Life History of Two Tuna Species Yellowfin Tuna and Pacific Bluefin Tuna for the Sustainable Use of These Resources

終了案件

国名
パナマ
事業
技術協力
課題
水産
協力期間
2011年4月2016年3月

プロジェクト紹介

パナマは東太平洋沿岸国ではメキシコに次ぎ2番目にキハダの漁獲が多く、また、他国船によって漁獲されたマグロの重要な転載地となっていることからも、パナマがマグロ資源の管理上果たすべき役割は大きくなっています。さらに、パナマのアチョチネス研究所は、全世界で唯一マグロ類の資源管理に資する生物学的知見に関する研究を行なっている施設です。この協力では、アチョチネス研究所とともにキハダと太平洋クロマグロの持続的利用に必要となる科学的知見(産卵生態と初期生活史)を明らかにし、その知見の蓄積・統合を図ります。

協力地域地図

資源の持続的利用に向けたマグロ類2種の産卵生態と初期生活史に関する基礎研究の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • プロジェクトサイト:本案件は、全米熱帯マグロ類委員会(以下、IATTC)のアチョティネス研究所においてJICA(国内協力機関は近畿大学)、科学技術振興機構(JST)、パナマ水産資源庁(ARAP)とIATTCによる地球規模の課題に対応する国際的な科学技術協力プロジェクト。マグロ類2種(キハダおよび太平洋クロマグロ)の産卵生態および初期生活史を解明するための研究技術開発を目的とし、資源の持続的な管理方策の策定に役立てます。(アチョティネス研究所は1985に開所し、1993年からキハダマグロの初期生活史の研究を開始した。) 

  • プロジェクトサイトのすぐ真下の海(太平洋)を望む 

  • 親魚飼育水槽を泳ぐキハダ。親魚飼育水槽は、直径17メートル、深さ5.8メートルの大きさで、12匹の親魚が飼育されています。 

  • キハダの受精卵 

  • 孵化したばかりのキハダの仔魚 

  • 孵化後18日令のキハダの仔魚 

  • キハダから採血している短期専門家(向かって左から本領短期専門家、澤田チーフアドバイザー、小林短期専門家)。採血した後、DNAを抽出して様々な遺伝情報を得ることが出来ます。 

  • キハダの部位別にサンプルを取分ける方法をカウンターパートに教える小林短期専門家。部位別に遺伝子発現を解析することでどのような代謝生態・生理を持っているか解明できます。 

  • ワムシ(稚魚の餌となる動物プランクトン)の計数方法を教える本領短期専門家 

  • 受精卵のサンプリングをするカウンターパート(向かって左側)とビスワス短期専門家。キハダの体成分を調べることで、どのような栄養が必要であるか或いは不足しているかなどを調査、研究ができます。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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