ヨルダン渓谷地域高付加価値型農業普及改善プロジェクト

The Project on Improved Extension for Value-Added Agriculture in the Jordan River Rift Valley

国名
パレスチナ
事業
技術協力
課題
農業開発/農村開発
協力期間
2011年9月~2015年7月

プロジェクト紹介

パレスチナのヨルダン渓谷地域(ジェリコ県およびトゥバス県・ナブルス県の一部)では、労働人口の多くが農業に従事しています。しかし農家技術の低さ、水管理の不徹底、肥料・農薬の不足や価格の高騰などの要因により、中小規模農家の生計は苦しい状態に置かれていました。この協力では、先行プロジェクトで導入された栽培方法の改善や新品種の導入などの技術をさらに広く普及し、農家の市場対応能力の強化を支援しました。これにより、対象地域の農民が付加価値の高い農産物の生産技術を習得できるようになり、中小規模農家の収益向上に寄与しました。

協力地域地図

ヨルダン渓谷地域高付加価値型農業普及改善プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 普及員に対する教育訓練の1コマ。ベースライン調査に先立ち、質問内容の把握、質問表調査のコツなどが講師から伝授された。 

  • 農民グループのフォーカス・グループを対象とした、青空の下でのワークショップの1コマです。第1年次には、2回の活動サイクルで、計14の農民グループを対象にワークショップが開催されました。 

  • 「農業技術」と「マーケティング」のタスクフォースの合同会議の1コマです。年次計画の検討、農民グループ選定に係る調査結果を受けての対象グループの選定、検証技術計画立案、農民グループのアクションプラン検討などは、各タスクフォース単独もしくは合同で協議されました。 

  • 普及員と農業研究者合同の農家実態調査の1コマです。机上の計画では無く、ベースライン調査や、普及員と農業研究者が対象地区の農業の実態、農民の意向を協力して調査し、それらの結果を技術検証計画に反映させています。 

  • 女性グループの技術訓練の1コマです。オウジャ地区の女性グループのメンバー(左)に、完成した毛糸玉をサンプルとして品質改善のための注意点を説明するタムンの女性組合のリーダー(右)。 

  • 大きく実ったスイカ。接木スイカフィールドデーの1コマです。接木の栽培法が分からず、裂果させてしまったり、穂木と台木の親和性が悪く、果実の品質が悪かったりと、紆余曲折を経て、立派なスイカができました。 

  • スイカの試食。同じく接木スイカフィールドデーの1コマです。真っ赤な色だけでなく、味も糖度が12〜13と、とても甘いスイカができました。スイカの名産地の復活を目指します。 

  • 農業ビジネスパートナーフォーラムでの1コマです。参加した農民グループは、それぞれのブースで、彼らの自慢の農産品をバイヤーにアピールしました。 

  • 同じく農業ビジネスパートナーフォーラムでの1コマです。参加農民グループの代表は、参加したバイヤー、農産加工業者、輸出業者などのテーブルを訪問し、彼らがどのような農産品を求めているのか市場調査を行いました。 

  • 本邦研修での1コマです。研修生は三富地区(埼玉県)を訪問し、篤農家の皆さんから、江戸時代から受け継がれている循環型農法(三富農法)についてのお話を伺いました。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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