南部ジブチ持続的灌漑農業開発計画プロジェクト

The Master Plan Study Project for Sustainable Irrigation and Farming in Southern Djibouti

終了案件

国名
ジブチ
事業
技術協力
課題
農業開発/農村開発
協力期間
2012年1月~2014年12月

プロジェクト紹介

国土の大半が不毛地であるジブチは、食糧のほとんどを輸入に依存しています。このため表流水および地下水の有効活用と管理は、重要な政策課題となっていました。同国の農業・水産・牧畜・海洋資源省は、南部の乾燥地帯における灌漑と農業開発のための計画策定に取り組んでいますが、そのための能力が不足していました。この協力では、南部地域において遊牧民が持続的に取り組めるような灌漑と営農方法を検証し、それを通じたマスタープランの策定を支援しました。これにより、同国南部の遊牧民および農民の生活状況の改善に寄与しました。

協力地域地図

南部ジブチ持続的灌漑農業開発計画プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 2012年2月、インセプション・レポート報告のステアリング・コミッティ(農業大臣主催)の様子。高等教育省の研究所からの参加があった。 

  • 調査地区の篤農家の実施している模範農場である。彼の努力によって、その付近の河床砂礫地帯が農場に変化した。ここでの農業水源は浅井戸による浅層地下水であり、年間を通して取水できる地点を選出している。 

  • 2012年8月の降雨で同国最大の大バラ砂漠にも浅い湖(1メートル程度以下)が出現した。この湖を活用した農業活動は未だ未着手である。 

  • パイロット事業地区の一つKourtimaleiの水源は溜池である。ここでの貯水が蒸発によって半年以内に消滅する。この貯留期間を少しでも延長できる様に、本調査で貯水池底を掘り下げた。 

  • Hanle流域は調査地区で最も大きなワジが形成されている。ワジに浅井戸を掘り、これを水源とする農業が営まれているが、傷んでおり、リハビリが必要である。 

  • 調査地区全般的に、農業水源には塩分が含まれる。農業使用の限界を越す塩分含有水にも育つヤシ類が存在する。 

  • パイロット事業地区のパイプライン敷設工事状況。一直線に工事することが施工業者だけでは出来ず、調査団の管理指導は難渋した。 

  • 地元の行政府責任者よりパイロット圃場(Kourtimalei)に参加する地元民の紹介を受けた。参加予定者数は15名である。この内から1人のリーダー、2人のサブ・リーダーが選出される。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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