飲料水用ロープポンプの普及による地方給水衛生・生活改善プロジェクト

Project for Rural Water Supply, Sanitation and Livelihood Improvement through Dissemination of Rope Pumps(RPs)for Drinking Water

国名
エチオピア
事業
技術協力
課題
水資源・防災
協力期間
2013年2月~2016年12月

プロジェクト紹介

エチオピアでは、設置費用が高く、井戸掘削技術が不可欠なハンドポンプ付深井戸だけでなく、住民の自己負担による初期投資と維持管理が可能なロープポンプ(RP)が試行的に設置されてきました。しかし、これまでRPは、模倣品が出回ったり、行政による普及戦略や経済的支援策がなかったりという状況に加え、製造・設置の仕様規格化、品質管理などの課題も放置状態でした。この協力では、飲料水用RPの仕様の規格化や、普及・流通体制の整備などを支援します。これにより、飲料水用RPの普及を図り、給水衛生状況の改善と生活改善を図ります。

協力地域地図

飲料水用ロープポンプの普及による地方給水衛生・生活改善プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 家庭に設置したロープポンプ(RP)井戸。簡単な操作で水をくみ上げることができ、家事労働が軽減される。 

  • 多くの井戸がこのような状態で、水汲みは重労働である。こうした井戸にロープポンプを設置することで労働軽減になる。 

  • ロープポンプが設置されているが、住民や設置業者の誤解があり、水汲みが危険な状態である。ロープポンプの用途に合った適切な設置によって、住民の生活の向上を目指す。 

  • ワレダ(郡)職員に対して、ロープポンプの機能を説明する小野副総括。 

  • WAS-CAPプロジェクト(以前のJICAプロジェクト)で研修を受けた製造者は、各自で地域の現状に合った改良を加えて、さらなるロープポンプ普及と住民の生活向上に貢献しようと努力している。 

  • 浅井戸を設置している家庭を訪問し、井戸の使用状況などを聞き取り、ロープポンプ設置の可能性を探った。 

  • ロープポンプの改良と標準化にあたって、今までロープポンプを製造してきた関係者を集め、標準化に対する協力とプロジェクトが提案する改良点に対してコメントを求めた。 

  • 改良型ロープポンプモデル製造の様子。 

  • ロープポンプを広く普及するため、水・エネルギー省、南部諸民族州水・エネルギー局、各地の製造者、職業訓練校の教師と生徒約150人を集めて紹介セミナーを実施した。 

  • ロープポンプは浅井戸に設置されるため、飲料水として使用できる水質を保つことが課題とされている。住民の意識を高めるため、色でわかる水質検査キットを使用して検査を行い、同時に啓蒙する。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

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