学校運営委員会支援プロジェクト・フェーズ2

Project for Supporting to School Management Committee 2nd Phase

国名
マリ
事業
技術協力
課題
教育、貧困削減
協力期間
2011年11月~2015年10月

プロジェクト紹介

マリでは、初等教育の純就学率が6割と低く、教育セクターの改善が課題となっています。学校運営を改善するために、すべての学校に学校運営委員会(CGS)の設置を義務づけましたが、設置の遅れや運営能力不足が指摘されていました。先の協力(フェーズ1)では対象地域において「機能するCGS」の設立を支援しましたが、この協力(フェーズ2)では、その活動の全国拡大とCGSのモニタリング支援体制の確立を支援します。これにより同国の小学校の学習環境の改善を目指します。

協力地域地図

学校運営委員会支援プロジェクト・フェーズ2の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 学校運営委員会委員と子どもたち。学校運営委員会を中心として多くの保護者や地域住民が学校に関心を持ち、学校の改善のために積極的に関与するようになった。 

  • 学校運営委員会の委員選出のために投票された用紙(色のついたカード)の開票作業の様子。委員会が機能するためには、多くの地域住民が参加する民主的な投票によって、やる気と能力、そして信頼ある人を委員に選出することが鍵となる。 

  • 委員の当選に湧く参加者たち。無記名による投票で委員を選出することで、以前よりも多くの女性が委員に選出されるようになった。 

  • 児童の飲み水を確保するために、教室に水瓶を購入し、設置した委員。学校活動計画の策定にあたっては、住民の総意のもと、外部からの援助に頼ることなく自分たちで実施可能な活動を選択することで、確実な活動の実施につながる。 

  • 学校の敷地内に井戸を掘った学校運営委員会。水道施設が整っていない村落部では、安全な飲料水の確保が児童の就学を維持するために重要である。 

  • プロジェクトが作成した学校運営委員会用の研修マニュアル。フェーズ1から現場の経験を反映させながら数回の改訂を重ねてきた。マニュアルはマリ国内で話される複数の主要言語にも翻訳されており、フランス語が理解できない多くの地域住民でもわかりやすい内容に工夫されている。 

  • コミュン(日本の市町村に相当する自治体)関係者対象の学校運営委員会関連研修の様子。マリにおいては、地方分権化政策によって、コミュンが学校教育の主たる権限を有しており、学校運営委員会の設立や研修の実施もコミュンの監督・指導の下で行われる。そのため、まずコミュン関係者が十分にその内容を理解することが重要となる。 

  • コミュンと地方教育行政機関との定期連絡協議会の様子。県教育指導センターの行政官とコミュン関係者、そして学校運営委員会連合(コミュン内の学校運営委員会代表の集まり)の代表が一堂に会して、学校運営委員会の活動状況や学校や教育の問題について意見や情報の交換を行う。行政官による各学校のモニタリングが機能しない現状では、このような会合が貴重なモニタリングの機会となる。 

  • 教育大臣による対象校視察の様子。 

  • プロジェクト実施機関である教育識字国語省教育地方分権化・分散化支援室の職員とプロジェクト関係者。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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