マプト都市圏都市交通網整備計画プロジェクト

The Project for the Comprehensive Urban Transport Master Plan for the Greater Maputo

終了案件

国名
モザンビーク
事業
技術協力
課題
運輸交通
協力期間
2012年1月~2014年3月

プロジェクト紹介

モザンビークの首都マプト市と近隣のマトラ市を含む都市圏では、経済発展により交通混雑が常態化していました。各市において取り組みが進められていますが、既存の計画では対処が困難となりつつあるため、隣接都市をまたぐ都市圏を対象にした、新たな都市交通計画が必要となっていました。この協力では、2035年を目標年次とするマプト都市圏の都市交通マスタープランの策定、優先プロジェクトに関するプレフィージビリティスタディの実施などを支援しました。これにより、同都市圏の公共交通網および道路網の改善に寄与しました。

協力地域地図

マプト都市圏都市交通網整備計画プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • プロジェクトでは、都市交通の主要な課題に対するワークショップを開催している。第1回目のワークショップでは交通実態調査に関する調査手法や調査計画に係る技術移転を目的とし、モザンビーク政府の関係者と共に実施した。 

  • マプト都市圏では、主要幹線道路以外の住宅地への道は未舗装道が多く、排水整備も整っていないことから住民の移動の大きな妨げとなっている。砂地のため、乾季でも小型車の通行は難しく、通過できる車両が限られている。 

  • 個人の車両保有率は年々上昇傾向にあり、朝夕の通勤時間は数キロに亘る渋滞が発生し、人々の通勤に費やす時間は悪化の一途をたどっている。 

  • 車両台数の増加に伴う渋滞に加え、公共交通網の整備が不十分なため、朝夕にはバスを待つ人々の長蛇の列が発生し、公共交通に頼っている人々の移動・通勤手段の改善が求められている。 

  • マプト市内にはまだ人々が車を所有しない時代からの建物が多く存在し、それらは駐車場を兼ね備えていなかった。市内の駐車スペースの不足により、歩道や中央分離帯の植栽が駐車場と化し、路上駐車が交通渋滞の要因の一つとなっている。 

  • 道路排水整備が行き届いていないため、低地では短時間の雨でも車両が浸水する程度の洪水が起きる。 

  • 交通実態調査の調査員研修の様子。プロジェクトではモザンビークでは初となる家庭訪問調査を実施している。調査員150人に対する調査方法の講習会を実施し、調査員としてのオレンジ色のTシャツと帽子を配布した。 

  • 都市開発・土地利用と環境関連での合同ワーキンググループの様子。プロジェクトでは、テーマ毎にワーキンググループを形成して討議を行い、解決策を検討している。 

  • ピックアップトラックの荷台に乗る乗客。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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