大規模地震被害緩和のための橋梁改善調査プロジェクト

The project for study on improvement of the bridges through large scale earthquakes disaster mitigating measures

終了案件

国名
フィリピン
事業
技術協力
課題
運輸交通、水資源・防災
協力期間
2012年2月~2013年12月

プロジェクト紹介

列島の東西に沈み込み帯を持ち、地震多発地帯に位置するフィリピン。将来起こり得る大規模地震への対策として、緊急時に物資輸送のライフラインとなる道路ネットワークの確保、特に橋梁の耐震性向上が大きな課題となっていました。この協力では、日本の経験と技術を活かし、同国が地震時に橋梁に求める性能の確認、要求性能に基づく耐震設計基準案の作成、橋梁改善計画の策定を支援しました。これにより、同国の防災機能の強化に寄与しました。

協力地域地図

大規模地震被害緩和のための橋梁改善調査プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 橋梁改善計画を検討する際の対象橋梁決定評価基準について、実施機関であるフィリピン公共事業道路省(DPWH)幹部と調査団の議論の様子。 

  • フィリピン橋梁耐震設計基準の改訂に係る基本方針について、フィリピン公共事業道路省(DPWH)と調査団の議論の様子。 

  • セミナーを通じてフィリピンのプロジェクト関係者に対し、プロジェクトの概要、耐震設計の基本的な考え方等について説明する調査団の様子。 

  • セミナーの一環として、マニラ首都圏のLambingan Bridgeで実施された衝撃振動試験の様子。橋脚に60キロの錘を衝突させ、現橋橋脚の振動特性を計測する。 

  • マニラ圏内の対象橋梁の1つである、Lambingan Bridge の全景。橋桁が下方向にたわんでいる。 

  • マニラ首都圏外の対象橋梁の1つである、Wawa Bridgeの全景。 

  • Lambingan Bridgeのコンクリート桁掛け違い部(ゲルバ〜ヒンジ部)のせん断ひび割れによる損傷状況。損傷をこのまま放置すると、橋梁崩壊の大事故に繋がる危険性を孕む。 

  • Wawa Bridgeの支承の損傷状況。支承が異常変形し、上部構造を支持できないため、暫定的にコンクリートブロックで補修されている。 

  • マニラ首都圏外のBuntun Bridgeにおける、常時微動試験の実施状況。常時微動の測定により、橋梁構造の振動特性が計測される。 

  • マニラ首都圏外のBambam Bridgeにおける、橋梁点検の実施状況。遊間(上部工と橋台胸壁前面の空き)を測定する様子。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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