農村地域における対応能力強化緊急開発計画策定プロジェクト

Rural Resilience Enhancement Project

終了案件

国名
エチオピア
事業
技術協力
課題
農業開発/農村開発
協力期間
2012年3月~2015年3月

プロジェクト紹介

エチオピア南東部を含むアフリカ大陸北東部の「アフリカの角」と呼ばれる地域は、降雨量の少ない乾燥・半乾燥地が大半を占め、干ばつや食糧危機が発生しやすい地域です。エチオピア政府や援助機関は、頻発する干ばつ等の自然災害による食料危機に対応するため、これまで食料援助などの緊急支援を実施してきました。しかし、それらの支援に加えて、自然災害への対応能力を強化する中長期的な取り組みが必要とされていました。この協力では、オロミア州南部およびソマリ州に対し、水へのアクセス改善、草地管理・牧草栽培、家畜市場建設、営農支援等、灌漑施設建設等、天候インデックス保険開発等の実証事業を実施し、農村地域の対応能力強化を図るとともに、州の災害リスク管理戦略策定や旱魃時の被害軽減に役立つ提言を取りまとめました。

協力地域地図

農村地域における対応能力強化緊急開発計画策定プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 典型的なボレナの村の風景。ほとんどの家が草葺きで、20〜30軒が固まって、オラと呼ばれる生垣に囲まれた自然集落に住んでいる。 

  • エラと呼ばれるボレナ地方独特の伝統的な井戸。乾季の牛の飲水用で、サブ・クランが所有している。牛は3日に一度水を飲む必要があるため、3つのグループ別にアバ・ヘレガという水の管理人が3人いて、順番やルールを守らせている。 

  • 農業研修で習ったライン・プランティングを早速実践していた親子。父親が牛で耕起した後に子どもが種を播き、復路で土を掛けるというやり方をとっている。 

  • 雨季の半乾燥地は、一面緑となる。手前はカロと呼ばれる柵に囲まれた共有牧草地で、乾季のために取ってある。 

  • 資機材配布を受けた村人。コミュニティが独自に計画しているプロジェクトを支援するため、規模、実施期間、参加者数、受益者数などを把握した上で、村人に必要な資機材(一輪車、鍬、スコップなど)を配布している。 

  • 牧草ローデスグラスの播種状況。牧草研修後に住民がローデスグラスの播種を行っている。荒廃地を利用しているため、まずは固くなった土を起すことから始める。 

  • 天候インデックス保険の販売風景。地元の農協協同組合およびMFI(マイクロファイナンス機関)を通じて天候インデックス保険の販売が行われた。農民が保険への申込を行う様子。(注)天候インデックス保険とは、例えば降水量が一定値を下回った場合に保険金を支払われるもの。 

  • プロジェクトで整備された灌漑施設を利用して、乾燥した土地にメイズが栽培されている。 

  • エチオピア南東部を流れ、流域面積202,220平方キロメートルを誇るワベ・シェベレ川。本プロジェクトパイロットサイトで整備した灌漑の水源である。 

  • 本プロジェクトのパイロットサイトで整備した灌漑施設のメインキャナル。乾燥した土地に水が流れ、灌漑農業が実施される。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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