全国廃棄物管理制度・能力強化プロジェクト

Project for institutional capacity development on nation-wide solid waste management

国名
ドミニカ共和国
事業
技術協力
課題
環境管理
協力期間
2014年1月~2017年5月

プロジェクト紹介

ドミニカ共和国では、農村から都市への急激な人口流入が続き、都市部における衛生環境の悪化(水質汚染、廃棄物処理など)が深刻化しています。同国環境天然資源省は2010年より全国31の各県に支所を配置していますが、廃棄物管理の専門家が配置された支所は少なく、これらの人材の能力向上が課題となっています。この協力では、同省および地方自治体に対し、自治体総合的廃棄物管理(ISWM)計画策定ガイドライン・マニュアルの作成やパイロットプロジェクトを通じた人材育成、中央政府と地方自治体の管理体制の構築などを支援します。これにより、同国におけるISWMの管理体制の構築、ひいては廃棄物管理状況の改善に寄与します。

協力地域地図

全国廃棄物管理制度・能力強化プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • ワークプランの作成:この協力では、国(環境天然資源省)のイニシアティブにより地方自治体レベルの廃棄物管理計画策定計画のシステムを構築する。プロジェクト開始時にワークプラン(作業計画)をカウンターパートとともに作成しました。 

  • 地方自治体の廃棄物管理状況の把握:廃棄物管理状況を地方自治体の踏査により把握しました。首都圏に比べて人口が少ない地方自治体での廃棄物収集状況は比較的良好です。(San Juan de Las Matas市) 

  • 地方自治体の廃棄物管理状況の把握:廃棄物管理状況を地方自治体の踏査により把握しました。最終処分場のほとんどが衛生的な管理が行われていない状況で、環境影響が問題視されています。(Bani市) 

  • 地方自治体の廃棄物管理状況の把握:廃棄物管理状況を地方自治体の踏査により把握しました。最終処分場では、日常的にごみが野焼き状態にあります。(Las Terrenas市) 

  • 県支所の訪問(神下・羽地専門家):地方自治体の能力強化のための環境天然資源省の県支所の役割を強化する計画です。 

  • トレーニング計画の協議中の村山専門家:県支所・地方自治体のトレーニングのために首都サントドミンゴ市の協力を得ます。トレーニングに講師のひとりとして参加してもらう計画です。 

  • 廃棄物管理計画策定マニュアルの協議(庄司・羽地専門家):地方自治体が利用しやすいよう専門分野ごとのマニュアル策定について、カウンターパートとの協議を重ねています。 

  • 環境天然資源省開催の大学講義にて講義する村山専門家:環境天然資源省は、ナシオナル・ペドロ・エンリケス・ウレナ大学と連携し、既存最終処分場の閉鎖と新処分場の計画に関する講義を開催しました。専門家チームで講義の一部を受け持ちました。 

  • 合同調整委員会サブコミッティで説明するカウンターパート:廃棄物管理計画策定に係る指針、ガイドライン、マニュアルの作成状況について、合同調整委員会のサブコミッティにて報告を行いました。カウンターパート側の作成とりまとめ責任者のMaribel Chalas氏により説明が行われました。 

  • プロジェクト関係者集合写真(合同調整委員会サブコミッティ) 

関連情報

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