完成!バコンゴ州保健人材開発計画

保健人材開発支援プロジェクトフェーズ2(PADRHS2)の大きな活動の一つに、各州での保健人材開発計画の策定を支援することがあります。

単に保健人材を開発するといっても、何をいつどのようにやって行くのかという計画を考えなければなりませんし、そのためにはバコンゴ州が抱える課題を正確に把握し、それを乗り越えて行くための方策を検討しなければなりません。

国レベルでは、PADRHSフェーズ1の支援により2011年に国家保健人材開発計画(PNDRHS:Plan National de Development des Ressources Humaines en Santé)が策定されていましたが、地方分権化を進めて行く中で、各州の実態に即した州レベルの保健人材開発計画の策定が期待されていました。

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州保健人材開発計画(PPDRHS:Plan Provincial de Ressources Humaines en Santé)策定には5つのステップがあり、プロジェクトフェーズ2開始時は、バコンゴ州とカタンガ州が第3ステップ「戦略策定」まで達していましたが、他の州は第2ステップ「問題分析」まで進んだ状態となっていました。
まずはプロジェクトの対象州であるバコンゴ州、カタンガ州、西カサイ州の3州でPPDRHSを完成させることとしています。そしてこの度、バコンゴ州PPDRHSの文書化(6月)と承認作業(7月)を完了しました。

バコンゴ州PPDRHSでは、2014年から2016年にかけて以下のよう方向で、保健人材開発に関する活動を行っていくこととしています。

今後、プロジェクトとしては、保健人材情報システムの強化を支援しつつ、引き続きPPDRHSの実施を支援していくこととしていて、更に2016年度以降のPPDRHS(2016-2020)版の作成支援も行って行きます。

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バコンゴ州の保健人材の育成について真剣に話し合う−バコンゴ州保健人材基礎教育課長(左)と保健本省第1局長(右)

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2016年までのバコンゴ州保健人材開発に関する活動をどのように組み立てるか
−保健本省第1局Steve職員とPADRHSスタッフMr.Guyがガチンコの議論中−

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バコンゴ州での継続教育はどんな課題を抱えているのか
−4つのテーマごとにグループに分かれて問題の検証を行う−

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華麗な演舞?ではなくて、各州のPPDRHS策定状況について報告する田村チーフアドバイザー
−バコンゴ州がコンゴ民で初めてPPDRHSを策定することができますように!−

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PPDRHS文書化が完了後、州保健大臣及び州内の関係者全員が出席する州保健運営委員会にてPPDRHSの説明が行われました

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州保健運営委員会にてPPDRHSは承認されました。このインパクトがコンゴ中に広まっていくことを期待しています。

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州保健運営委員会終了後、テレス州保健大臣と共にマスコミの取材を受ける田村専門家と石嶋専門家