高効率燃料電池と再生バイオガスを融合させた地域内エネルギー循環システムの構築プロジェクト
Project for Sustainable Development of Rural Area by Effective Utilization of Bio-wastes with Highly Efficient Fuel Cell Technology
終了案件

- 国名
- ベトナム
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 資源・エネルギー
- 協力期間
- 2015年4月~2020年3月
プロジェクト紹介
ベトナムでは、近年の急速な経済発展に伴い、エネルギー純輸出国から輸入国へと転換を迫られると懸念されており、電力・一次エネルギーを確実に確保する必要に迫られています。経済が順調に成長する一方で負の側面として、都市部と農村部との地域間格差や、環境汚染・破壊が広がっています。この協力では、メコンデルタ地域において、主要産業である水産業(エビ、ナマズなど)の養殖池の汚泥など未利用のバイオエネルギーで作動する高効率燃料電池を開発し、地産地消のエネルギー循環システムの構築を支援しました。これにより、低炭素社会の実現、エネルギーの安定の確保に寄与しました。
1)上位目標
低炭素社会の実現、および現地の人々の生活水準向上に寄与する有機性廃棄物をエネルギー源とする持続的な地域内エネルギー循環システムの活用が推進される
2)プロジェクト目標
現地のバイオエネルギーで作動する高効率燃料電池が開発され、エビ養殖池の汚泥等有機性廃棄物をエネルギー源として活用した環境にやさしいエネルギー循環システムが実証される
3)成果
成果 1
SOFC 用ラボが整備される
成果 2
バイオガスにより作動する SOFC システムが開発される
成果 3
現地のバイオマス資源から安定的なバイオガスが製造される
成果 4
エビ養殖、汚泥収集、バイオガス製造、野菜栽培、発電システム、水管理システム等により構成されたエネルギー循環システムが実演される
成果 5
専門家パネル会議の討議を通じての SOFC 技術システムの普及ロードマップデザインが作成される