北部ウガンダ生計向上支援プロジェクト

Northern Uganda Farmers' Livelihood Improvement Project

実施中案件

国名
ウガンダ
事業
技術協力
課題
農業開発/農村開発
協力期間
2015年12月~2020年11月

プロジェクト紹介

ウガンダ北部地域では、20年に亘る内戦の後、同国政府や他ドナーにより復興支援が行われていますが、貧困率は依然として高く、国内の南北格差が存在しています。同地域では、南スーダンやコンゴ民主共和国へ抜ける交通網が存在し、労働人口の多くが農業に従事していることから、農産物の輸出には有利な状況です。一方、農業経験・技術の蓄積が乏しく、農業生産性が低いために、その優位性を十分に活かしきれていません。この協力では、市場志向型の農業の促進など生計向上アプローチの確立を通じて、対象農家グループの生計の向上を支援します。これにより、同地域において、生計向上アプローチの定着に寄与します。

協力地域地図

北部ウガンダ生計向上支援プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • グル県のチェレレマーケット。トマトの産地であるカンパラ近郊から木箱に詰められて送られてきたトマトを、小売業者が販売単位の一つであるベースン(たらい)に荷分けする様子。グル県産のトマトに比べ、他地域産のものは品質が良い。 

  • パデル県の木の下で毎日開かれる青空マーケット。女性の売り子により、乾燥させた野菜や小魚、手作りのお菓子が売られている。赤ちゃんを連れた売り子さんも多い。 

  • グル市内にあるチェレレマーケットの管理組合代表への聞き取り調査を行う宮下専門家(中央)。同じグル市内にあるマーケットでも、それぞれの管理体制に違いがあり、野菜の物流も複雑である。 

  • 農業普及員と共にグル県の農家を訪問し、野菜の栽培状況につき聞き取りする澤田専門家(左端)。訪問した農家は、オクラやトマトなどを栽培し、近隣のマーケットで販売している。 

  • グル市内の中心部で栽培されているキャベツ。湿地を利用していることから、乾期中でも栽培ができる。グル市のメインマーケットに近いため輸送コストが削減でき、乾期で野菜価格も高いことから、利益率は非常に高い。 

  • 写真5のグル県のキャベツ栽培農家への聞き取りの様子。ムバレ(Mbale)地域からの農民が移り住み、地域の住民と協力し合って野菜栽培を行っている。 

  • キトゥグム県の農家グループの共同育苗場。ナスの他、ピーマン、トマト、玉ねぎ、苦ナスの苗を育てている。 

  • キトゥグム県の技術委員会会議にて大野総括と中西副総括でこのプロジェクトに関する説明を行った(右側奥)。この会議で、プロジェクトのワークプランが承認された。 

  • パデル県で子どもを背負いながら耕作する女性。アチョリ地域では、農業は主に女性によって行われている。農作業に加え、子どもの世話、家事の多くを女性が切り盛りする。 

  • 「神の抵抗軍(LRA)」に10年間誘拐された経験を持つキトゥグム県の女性へのインタビューを行う山下専門家(右端)。彼女は2人の子どもをブッシュの中で出産し、1番下の子どもは帰還後に出産した。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。