持続可能な天然資源管理能力向上プロジェクト フェーズ2

The Project for Community-Based Sutainable Natural Resource Management(CBNRM)Phase2

実施中案件

国名
東ティモール
事業
技術協力
課題
自然環境保全
協力期間
2016年8月~2022年2月

プロジェクト紹介

東ティモールでは、2003年から2012年の間に約171,000ヘクタールの密林が疎林へと劣化しました。主な原因は、中山間地に住む貧困農民による経済活動が起因となっていることが多く、土壌侵食や斜面崩壊、鉄砲水などを引き起こし、河川流域の住民生活に悪影響を及ぼしています。フェーズ1の協力においては、ラクロ川及びコモロ川の両流域内の6村落において、村落レベルで住民参加型の持続可能な天然資源管理の実施メカニズムを開発しました。これにより、対象村落では、住民の生計向上活動が実施され、苗木生産などの活動も実施されるようになりました。フェーズ2の協力では、関係機関のさらなる能力強化を図り、複数の主要な流域にフェーズ1で開発した持続可能な天然資源管理メカニズムの普及展開を図ります。これにより、同国の主要な流域において、住民参加型の天然資源管理能力の普及、向上に寄与します。

協力地域地図

持続可能な天然資源管理能力向上プロジェクト フェーズ2の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 将来土地利用図:航空写真を基に住民が協議し、保全区域や植林に関する計画を策定し、将来図を写真上に記号で示す。写真はプロジェクト対象村の一つであるファヒソイ村の将来土地利用図。 

  • ステークホルダーワークショップ:住民参加型天然資源管理(CB-NRM)メカニズムの実践に係る知見の共有のため、年に一度ステークホルダーワークショップを開催する。プロジェクトチーム、森林・流域管理局(NDFWM)、NGO、流域管理評議会の代表らがプレゼンテーションを行い、協議する場となっている。参加者は現地/国際NGO、その他開発パートナー、関係省庁、フォレストガード等、約100名。 

  • 供与機材のオートバイ:違法伐採のモニタリングや広報活動のため、プロジェクト対象地域のフォレストガード3名と中央政府に1台、オートバイが供与された。 

  • ニュースレター:活動紹介の一環としてニュースレターを発行し(英語・現地語)、NDFWMに加えて関連MAF部局、省庁、他の開発パートナー、NGO等に配布している。 

関連情報

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