造船産業振興プロジェクト

インドネシアは多数の島から構成され、長い海岸線を持つ海洋国家であり、海運は同国経済において重要な役割を果たしています。そのため、同国においては貿易、エネルギー輸送、海上保安、港湾整備、漁業、国内島嶼間輸送等のための新規船舶の建造や既存船の修繕にかかる大きな需要があります。しかし、同国の造船業は、非効率な施工手順や生産管理手法、必要な技能を有する人材の欠如等の理由より、これらの需要に対応できていません。その結果として、同国内での船舶調達の大半は海外造船所での建造あるいは中古船購入に依存し、国内造船所は既存船舶の修繕や官公庁船の新造が中心となっています。
この協力では、同国の造船所に効率的な施工手順及び生産管理手法を導入するため、人材育成の仕組みの整備及び研修を通じた研修受講者の造船能力向上を行うことにより、継続的な人材育成システムの構築を図り、同国の造船施工手順及び生産管理手法の改善に寄与します。