シンド州北部農村部女子前期中等教育強化計画

パキスタンのシンド州では、都市部と農村部の格差が大きいため、農村部女子の前期中等教育の純就学率は非常に低い割合です。同国では、多くの学校が男女別に設置されていますが、農村部では女子児童が通学可能な距離に前期中等学校が存在しないことが多く、進学を阻害する要因となっています。この協力では、北部農村地域の既存初等学校を女子前期中等学校（10～12歳対象）に増築・建て替え、必要な教育用家具などの整備を支援します。これにより、女子の基礎教育へのアクセスを容易にするとともに、学校環境を整備し、女子の就学率向上に寄与しました。

①事業の目的
本事業はシンド州北部農村地域において、既存女子初等学校の女子前期中等学校への拡張及び老朽化した初等学校教室の建替え、並びに教室用家具・機材の整備を行うことにより、女子の基礎教育へのアクセス向上を図り、もって教育機会における都市・農村間格差及び男女間格差の縮小に寄与する。
②事業概要
１) 土木工事、調達機器等の内容
・施設、機材等の内容
【施設】既存女子初等学校の拡張 25 校程度、うち初等学校の建替え 6 校程度(一般教室、多目的室、校長室、生徒・教員用便所棟（合計約 7,000 ㎡）及び外周塀、教育用家具（椅子、机、キャビネット等）(実施段階における詳細設計結果を踏まえ最終的な計画数量を決定）
【機材】機材（パソコン 125 台等）(実施段階における詳細設計結果を踏まえ最終的な計画数量を決定）
２) コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容
対象校建設の入札支援、施工監理及び機材入札支援、調達監理に関する技術サービスを提供する。ソフトコンポーネントは該当なし。