能力強化研修の実施状況について

本プロジェクトにおける成果3「環境管理に関する基礎的な知識と技術の獲得」の活動として、C/Pである環境省環境保護総局(GDEP/MoE)の職員を主な対象に以下の能力強化研修を実施しました。
9月3日:(有害物質管理研修)有害物質の概要、問題点
9月4日:(有害物質管理研修)有害物質の排出抑制対策、法規制
9月5日:(有害物質管理研修)有害物質の管理体制、ライセンス、意識啓発
9月19日:(水質管理研修)携帯型水質計測装置使用方法実習
9月20日:(水質管理研修)携帯型水質計測装置使用方法実習

9月3日~5日に実施した有害物質管理研修では、有害物質の概要、日本や他国の事例をベースとした法規制、排出抑制対策、ライセンス制度、管理体制等の紹介、住民に向けた意識啓発の重要性等の説明を行いました。最終日の5日には、JWNET(Japan Waste Network)が提供している廃棄物処理法に基づく電子マニュフェストの制度・仕組みを紹介し、将来的にはカンボジアにおいても、有害物質の排出事業者、収集運搬業者、処分業者の3者が一体的な管理を行い、不法投棄の防止を行う必要性があることを説明しました。

9月19日~20日に実施した水質管理研修では、HACH社のポータブル吸光光度計、ホットプレート、ウォーターバス等に関する講義と実地演習を行いました。まずは機材の使用方法と特徴等を講義形式で学び、その後、河川のサンプルを用いて実際に測定を行いました。今後、これらの機材を用いて水質部とラボの職員等が河川や排水路等の水質測定を行う予定です。なお、一部の水質機材と試薬の納品が遅れているため、10月中に再度、水質機材の研修を実施する予定となっています。

来月には、水質管理研修、検査・法執行研修、EIA研修を予定しています。本プロジェクトでは、環境省職員の能力向上が行われるとともに、各分野の制度構築や法律策定、現地調査、モニタリング及び評価等、各部署が日常的に行う業務の最適化・効率化が進むように、引き続き環境省の能力強化を図っていきます。

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講義中のJICA専門家

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研修の様子

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講義中の様子

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実地演習の様子