能力強化研修の実施状況について

本プロジェクトにおける成果3「環境管理に関する基礎的な知識と技術の獲得」の活動として、カウンターパートである環境省環境保護総局(GDEP/MoE)の職員を主な対象に以下の能力強化研修を実施しました。
10月2日:(環境影響評価研修)IEIA/EIA報告書作成における主な課題・問題
10月5日:(水質管理研修)携帯型水質計測装置使用方法実習

10月2日に実施した環境影響評価研修では、道路や鉄道等のセクター毎に異なるIEIA/EIA報告書作成時の主要な課題・問題に関する研修を行いました。EIA担当の幡野団員が主要な課題を説明するとともに、日本の事例として、高架鉄道、高架道路、土地開発の事例紹介を行い、騒音、大気、日照条件及び眺望等に関する特徴やモニタリング設定方法等の講義を行いました。次回の環境影響評価研修では、IEIA/EIA報告書の審査レビュー時におけるセクター別(道路や鉄道等)の主な課題・問題に関する研修を実施する予定です。

10月5日に実施した携帯型水質計測装置使用方法実習では、先月9月19日及び20日に実施した機材研修のフォローアップとpHメーターの研修を実施しました。前回同様、まずは機材の使用方法と特徴等を講義形式で学び、その後、河川のサンプルを用いて実際に測定を行いました。今後、本講義で使用した携帯型水質測定機器は、環境省が定期的に実施している表流水モニタリングに活用する予定となっています。

本プロジェクトでは、環境省職員の能力向上が行われるとともに、各分野の制度構築や法律策定、現地調査、モニタリング及び評価等、各部署が日常的に行う業務の最適化・効率化が進むように、引き続き環境省の能力強化を図っていきます。

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(環境影響評価研修)講義中のJICA専門家

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(環境影響評価研修)研修の様子

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(水質管理研修)研修の様子

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(水質管理研修)水質測定中の様子