国際看護師の日イベントを開催しました(2023年6月27日)

持続可能な保健人材開発・質保証制度整備(DQHP)プロジェクトでは、ラオスにおける医療従事者の免許登録制度を確立すべく、看護師・助産師国家試験の創設・実施および看護師インターン研修を支援しています。

5月12日は、近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日に由来して「国際看護師の日」と制定されています。

5月26日、ラオス全国から100名を超える看護職及び関係者が集い、国際看護師の日イベントが開催されました。イベントでは、地方8県における看護師インターン研修を修了した合計96名の新人看護師に免許が付与されました。JICAラオス事務所長瀬利雄所長も参加した式典では、16名の代表者が免許を受け取り、専門職の看護師としての意を強くするとともに、研修期間中の特にメンター看護師からのサポートに感謝を述べました。

今年の国際看護師の日のテーマは”Our Nurses. Our Future.”であり、国際看護師協会 (International Council of Nurses)は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック対応で疲弊した看護師に対する尊重と労働環境の保護、十分な投資がなければ、医療システムの効果的な回復と再建は成し得ないと強調しています。さらに、ラオスでは、昨今の逼迫した経済状況が、看護師などの保健人材を含む公務員の雇用財源に決定的な影響を及ぼしている現状があります。

イベントでは、ラオスの看護人材育成における課題と今後の方向性について、プレゼンテーションおよびパネルディスカッションが行われ、既存看護職の能力向上に寄与する看護教育の質の向上・強化、若手看護師による継続学習、患者とのコミュニケーションに見出す日々の看護実践の価値など、行政・教育・臨床の立場から活発な意見交換が行われました。

詳細は、保健人材カウンシルホームページ(英文)をご参照ください。
https://www.hpc.gov.la/en/news_detail/46

国際看護師の日式典

国際看護師の日式典

看護助産委員会の皆さん

看護助産委員会の皆さん

看護師インターン研修修了生とJICAラオス事務所 長瀬所長(前列中央左)、保健人材カウンシル ポンメック会長(前列中央)、看護助産委員会 ペンディ委員長(前列中央右)

看護師インターン研修修了生とJICAラオス事務所 長瀬所長(前列中央左)、保健人材カウンシル ポンメック会長(前列中央)、看護助産委員会 ペンディ委員長(前列中央右)

臨床指導者と虎頭チーフアドバイザー(中央右)、菊池専門家(中央左)

臨床指導者と虎頭チーフアドバイザー(中央右)、菊池専門家(中央左)

JICAラオス事務所 長瀬所長から看護師インターン研修生へ免許交付

JICAラオス事務所 長瀬所長から看護師インターン研修生へ免許交付

パネルディスカッション

パネルディスカッション

ポスター発表

ポスター発表