「世界湿地デー」イベントの実施支援

2024年2月2日、「世界湿地デー」のイベントで地域保護区局Fier支局(RAPA-Fier: Regional Agency of Protected Area - Fier region)はJICAプロジェクトの支援を受けて、Diviake地域のMihal Nako学校の生徒たちへ、環境教育を行いました。ディヴィアカ・カラヴァスタ国立公園の湿地が育む生態系が、その生物多様性や渡り鳥にとって、いかに重要であるかを説明しました。講義の後、生徒たちは公園内で、地域保護区局Fier支局職員の案内でバードウォッチングを行いました。「世界湿地デー」は、イランのラムサール市で開催された国際会議において、特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地を保護するための条約が採択された日を記念するものです。国立公園内のカラヴァスタ湖は、1995年にラムサール条約に登録されています。

また同日、ティラナ大学の地理学専攻の学生が、地域保護区局Fier支局の職員とともに、ディヴィアカ・カラヴァスタ国立公園における森林樹木の病理の地理空間的同定をテーマとした研究のため現地調査を行いました。この地域には、地中海の典型的な樹種であるイタリアカサマツ(Pinus pinea)と、アレッポマツ (Pinus halepensis)という2種の松が分布しており、これらの松は、公園内のあらゆる生態学的側面において重要な役割を果たしています。地域保護区局Fier支局は、健全な森林の維持に向けて、毎年公園内の裸地に、これらの松の苗木を植林しています。プロジェクトは、これらの環境教育や植林、また学術研究のための国立公園の活用が促進されるように継続的な働きかけを実施しています。

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世界湿地デーにおける環境教育の実施

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DKNP国立公園の学術的な利用を支援