ニュースレター③

第2期の各活動が動き出しました。今回は、それぞれの準備状況をご紹介します。

強化版COGES研修モデルの実施評価の準備、開発されたシステムの実施状況の評価の準備

PDMの活動1-5「強化版モデルの実施評価を行なう」とPDMの活動2-7「開発されたシステムの実施状況を評価する」にかかる活動として、2023年10月末を目処に調査を開始するための準備を進めています。この評価では、主に以下の3つを目的とすることを検討しています。

① プロジェクトのPDM指標と、その指標を読み解くために必要な関連指標を測定する。
→これにより、プロジェクトの成果の進展具合を把握する。
② COGESやCCC研修の内容や手法の妥当性を評価する。
→これにより、研修の質や効果を確認し、必要に応じて改善点を特定する。
③ 教育フォーラムのインパクトを評価する。
→これにより、フォーラムがコミュニティや参加者に与える影響や価値を評価し、今後の改善に向けて示唆を得る。

今後、カウンターパートとの協議を通じて、評価を担当するチームや対象地域、評価対象者、スケジュールなどの詳細を具体的に検討していきます。

評価結果は、「機能的なCOGESの強化版モデル」と「COGESのモニタリングと経験共有に関するシステム」の改定に活用され、それぞれの承認ワークショップ(活動1-6、活動2-8)でも参加者と共有される予定です。

オンラインでのCOGESモニタリングシステムの試行

本プロジェクトでの主要活動の1つに、オンラインでCOGESをモニタリングするシステムの試行があります。Google Formsやメッセージアプリ(WhatsApp)を活用し、活動総括住民総会(AGB)の実施状況を把握する仕組みを作り、COGESのモニタリング・経験共有の持続的体制の構築を狙っています。

2022-2023学年度後半のパイロット活動は、Kadiogo県内の4CEBを対象としています。2023年5月に学年度末のAGB実施予定日に関する質問票(Google Forms)をWhatsAppで共有しました。COGES関係者がその質問票に回答し、6月にはGoogle Sheetsを使って結果が共有されました。さらに、7月には、AGBの実施日に関する質問がCOGES担当者に送られ、後日回答結果が共有されました。現在、これらのパイロット活動の知見を活かし、「オンラインでのCOGESモニタリングシステムガイド(案)」を作成中です。今後、これまでのパイロット活動の実務者や中央の管理関係者を集めたガイドの作成ワークショップ、2023-2024学年度のパイロット活動対象であるKadiogo県全域の関係者へ「オンラインでのCOGESモニタリングシステム」利用者研修を実施する予定です。

学校給食の優良事例に関するアクションリサーチ活動の実施準備

2023-2024学年度のパイロット活動開始に向け、対象CEBおよび対象校の選定作業、そして研修の準備を行っています。本研修はカウンターパート予算での実施を予定していますが、予算と研修計画の整合性に課題があり、UGPiが提案する対象CEB数や学校数が、プロジェクトとの合意範囲を超えているため、研修計画の調整を行っているところです。

補習授業の優良事例に関するアクションリサーチ(AR)活動の実施準備

第1期の活動として、2023年5月に本邦研修にて改訂された算数ドリルのレベル1~3とその解答集に関して、算数教材開発チームのメンバーと協力しながら、更に修正を加えたバージョンを完成させました。先方予算を用いた印刷のプロセスを開始しており、9月には2023-2024学年度のパイロット校で使用する冊数の印刷が終了する予定となっています。
10月以降に実施するワークショップや研修に関して、当初の計画どおりの日程で実施できるかどうか確認中である。ワガドゥグとルンビラで、日本人専門家による支援がない中で、先方予算中心で問題なく運営できるように適宜フォローしていく必要があります。また、今年度のAR活動の結果や5月のワークショップで得られた情報を元に、ガイドや発表資料を修正していく予定です。


i プロジェクト管理ユニット