沿岸部及び内陸水域における救助能力強化計画

The Project for Improvement of Rescue Capacities in the Coastal and Inland Waters

実施中案件

国名
バングラデシュ
事業
無償資金協力(贈与契約(G/A))
課題
運輸交通
贈与契約(G/A)締結(供与期限)
2018年8月~(2018年8月~2023年9月)
供与額
27.29億円

プロジェクト紹介

バングラデシュでは、内陸河川部において水上交通が多く利用されています。なかでも南部では北部の3倍以上もの河川交通が集中しており、船舶事故が多発しています。また毎年サイクロンが来襲し、沿岸部での遭難事故が多発するなど、自然災害の影響を受けやすい地域でもあります。過去に日本から救助艇が供与されましたが、30年近く使用され老朽化していることから救助活動が遅れるケースが多発しています。この協力では、同国沿岸警備隊に救助艇を整備することにより、船舶事故や自然災害発生時の迅速な救助・救援体制の強化を図り、被害の軽減に寄与します。

協力地域地図

沿岸部及び内陸水域における救助能力強化計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • Dhaka管内にあるStation Chandpur外観及び日本が以前に供与した小型救助艇。現在も運用中。 

  • Dhaka管内にあるStation Chandpur外観及び日本が以前に供与した小型救助艇。整備状態は良好。 

  • 西部管区傘下のOutpost Nalian。ポンツーン上の建屋が事務所になっている。供与予定の10m型救助艇配備予定地である。 

  • 西部管内にあるOutpost Nalian及び米国の支援で建設されたCoastal Crisis Management Center(CCMC)には、非常用発電機、ソーラーシステム、貯水槽等が設備され、災害発生時には、避難住民が数日滞在することが可能。 

  • Station Rabnabad (Payra Port)。供与予定の20m型救助艇2隻が配属される予定。 

  • 多数の旅客が乗り、川を渡る小型客船。橋の少ないバングラデシュでは、貴重な足となっている 

  • 中型木造漁船群。干満差が大きいので、干潮時には陸揚げ状態となる。 

  • トラック、バス等大型の車両も搭載したフェリー。バランスを崩すと転覆する危険がある。 

  • 航路を漂流する多量の水草。ウォータージェット式推進機関では、水草を吸い込み、度々機関を停止・逆転させ、除去する必要がある。 

  • 浸食される河岸。自然の護岸であるため、災害等に脆弱である。 

関連情報