日本文化イベント“Japan cultural day -E-JUST祭り-”の開催

2023年10月16日、E-JUSTセカンダリーキャンパスの構内全域を会場に、Japanese Cultural Day “E-JUST Matsuri(祭り)”が国際交流基金カイロ日本文化センターの後援のもと開催されました。
本イベントは、1)E-JUST学内の日本文化への理解を促進する、2)地域コミュニティに日本文化を紹介するといった目的で、日本文化に関する課外活動を行っているE-JUST学生たちが主体的に企画・運営に参加しました。

シアター会場ではオープニングセレモニーが開催され、国際交流基金カイロ日本文化センターの橋本所長、E-JUSTのアドリ学長および橋本副学長による開会スピーチの後、ターレク・サイード・モハメッド茶道裏千家淡交会エジプト協会会長による茶席が披露され、観覧席から多くの来場者が写真や動画を撮影していました。続けて華道池坊モナ・エル・ラバン講師による生け花についての講演があり、E-JUST学生と日本語講師、JICA海外協力隊員、日本人留学生によって日本語の歌が合唱されました。
シアター外の日本文化紹介ブースでは、来場者たちが浴衣や書道、折り紙、切り絵、オセロ、“Sudoku”として知られる「数独」、けん玉といった日本の遊びを楽しみ、近隣のエジプト日本学校(EJS)の小学生たちも来訪して大盛況となりました。特にたこ焼きブースには長蛇の列ができ、たこ焼き作りに飛び入り参加する学生も見られました。クロージングセレモニーでは、学生たちに人気の日本のアニメのコスプレイヤーも登場し、会場は多いに盛り上がりました。

E-JUSTでは日本語、日本文化などの特徴的な授業が実施されていますが、今回のイベントを通じて、E-JUSTの教職員・学生は日本に対する理解や関心を更に深めることができました。ある教員は、折り紙や浴衣生地の四季折々の草花の柄や繊細な模様に関心をもったと話していました。教職員・学生の日本文化に対する理解が深まることは、ひいてはE-JUSTで実施される日本式の高等教育の背景が理解され、学内で定着・発展していくことが期待されます。
運営スタッフとして参加した学生たちにとっては、日本文化への理解を深めるのに加え、主体性をもってブースの出し物を提案し、仲間と協力してイベントを運営するという貴重な経験の機会となりました。学生たちは自分たちが企画・運営した活動をE-JUSTの教職員・学生だけでなく、エジプト日本小学校(EJS)の子どもたちなど地域コミュニティの人々も楽しむ姿を目にして喜び、仲間と協力してなにかをやり遂げることの大切さを感じ取っていました。

本プロジェクトでは、E-JUSTが同国で質の高い教育を提供するだけではなく、特徴的な文化活動に自立的に取り組み、地域コミュニティに提供していくことも応援しながら、活動に取り組んでいます。

(ターレク・サイード・モハメッド茶道裏千家淡交会エジプト協会会長による茶道デモンストレーション)

(ターレク・サイード・モハメッド茶道裏千家淡交会エジプト協会会長による茶道デモンストレーション)

(書道ブースで自分の名前を書いてもらうE-JUSTの学生たち)

(書道ブースで自分の名前を書いてもらうE-JUSTの学生たち)

(浴衣を着るイベントスタッフ)

(浴衣を着るイベントスタッフ)

(池坊モナ・エルラバン講師の指導で生け花に挑戦するE-JUSTの学生たち)

(池坊モナ・エルラバン講師の指導で生け花に挑戦するE-JUSTの学生たち)

(JICA海外協力隊・本間尚隊員たちが提供するたこ焼きを待つE-JUSTの学生たち)

(JICA海外協力隊・本間尚隊員たちが提供するたこ焼きを待つE-JUSTの学生たち)