モザンビークの母子健康手帳の開発のための、ワークショップを開催しました!

2021年11月28日、母子栄養サービス強化プロジェクト(通称ProNUT)は、保健省の関係者と、母子健康手帳の内容に関するワークショップを開催しました。
子の健やかな成長のためには、母親の妊娠から子どもが2歳になるまでの最初の1000日間が最重要な期間とされています。JICAは、「継続ケア(Continuum of care)」のために母子健康手帳の利用を推奨しています。モザンビークには、既に母手帳(5回分の妊娠出産を記録する手帳)と子ども健康カード(成長と予防接種の記録カード)が存在します。母手帳は2012年に導入されましたが再版されておらず、そのため現在は妊娠記録と新生児記録のそれぞれ1枚紙の記録用紙が代用されています。これらの記録は、それぞれ別々に管理されています。
このような状況の中、ProNUTでは既存の記録を統合し、さらに母子保健と栄養の教育的要素を盛り込んだ母子健康手帳の開発を目指しています。そして、パイロット州であるガザ州とニアッサ州では、この母子健康手帳を活用して、保健施設およびコミュニティにおける母子栄養サービスの強化を目指します。これまで、カウンターパートである保健省母子保健課、栄養課、コミュニティヘルスワーカー(APE)プログラムの技術スタッフと話し合いを重ね、開発を進めるにあたってのコンセプトを固めてきました。

この日は、天池専門家(母子保健)が、母子健康手帳の主要な要素を書き記した母子健康手帳のドラフト版を共有しながら、モザンビークの文脈に沿ったものにするために、活発に議論がなされました。
COVID-19における行動制限が長らく続いていたため、この日が対面で実施した初めてのワークショップとなりました。母子健康手帳パイロット版完成に向けてこれからも議論を重ねていきます。

保健省技術スタッフとのディスカッション

保健省技術スタッフとのディスカッション

保健省技術スタッフとのディスカッション

保健省技術スタッフとのディスカッション

ドラフトの説明をする天池専門家

ドラフトの説明をする天池専門家