パイロット版母子健康手帳が保健省で承認を受けました!(2022年12月)

プロジェクト開始と同時に取り組み始めたモザンビーク版母子健康手帳の開発がようやく完了し、2022年12月にガザ州およびニアッサ州での試用が保健省から承認されました。この母子健康手帳は、保健省の関係3課(栄養、母子保健、コミュニティヘルス)からの代表の技官6名と十数回の会議やワークショップを通して、じっくり時間をかけながら、内容、イラスト、デザインを作り上げてきたものです。日本や他国の母子健康手帳を参考にしつつも、モザンビークの教育、保健、文化的背景を考慮して内容を構成した世界に一つだけのものとなっています。2022年7月に保健医療従事者やコミュニティヘルスワーカー、乳幼児を持つ母親などの協力を得てプレテストを実施。同年7月から9月にかけては、母子保健や栄養関連の開発パートナーもメンバーとなる技術作業部会において回覧し、彼らからの数多くのコメントを精査し反映しました。そして同年11月から12月における保健省公衆衛生局での最終審査でした。これら幾多の試練を乗り越えようやく現場での試用が承認されました。2022年度中に実施予定の保健医療従事者を対象とした研修に間に合うように、これから急いで印刷します。母子健康手帳は、産前健診を通して全ての妊婦に配布する予定です。試行はパイロット4郡で、1年間の必要冊数を推定しその分のみ行います。まずは大きなハードルを一つ乗り越えました。刷り上がってくるのが本当に楽しみです。

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モザンビーク母子健康手帳試行版表紙