第3期MCIGPD生の分析を行いました!

2023年2月より、ホンジュラス国立自治大学(UNAH)国際協力と開発プロジェクト運営管理修士課程(MCIGPD)の第3期(※)が開始しました(2024年9月講義終了予定)。

本プロジェクトでは、第3期生が在学中に同修士課程の強化に取り組みます。例えば、プロジェクトチームのメンバーである上智大学および専修大学教員から、MCIGPD教職員らに対し、学生の卒業研究指導の向上を目指した技術協力に取り組む予定です。
そうした活動を実践するにあたり、学生の属性を十分に把握し、取り組むことは重要です。そこで、本プロジェクトでは、2023年4月、学生への対面インタビューや質問票調査を通じて、学生の状況や意向等についての属性調査を行いました。

まず、2023年4月時点において、MCIGPD第3期には計31名(女性21名、男性10名)が在籍しています。社会人学生が大半を占めるMCIGPDでは、学生の年齢は22歳から43歳までと幅広く、学部時代の専門も文系(ジャーナリズム、経済、金融、心理学・・・)から理系(農学、建築、エンジニアリング・・・)まで、多岐に渡ります(図1、図2参照)。

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図1: MCIGPD第3期生の年齢・性別毎の学生数

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図2: MCIGPD第3期生の学部時代の専攻

また、MCIGPDは社会経済開発プロジェクトに従事できるような実務者育成を目的とする修士課程ということもあり、多くの学生が既にある程度の職歴を有しています。2023年4月時点においては、大部分の学生(31名中28名)が在職中、もしくは一時的に離職中だが間もなく就業予定という状況でした(図3参照)。また、多くが社会人学生ということもあり、基本的にはMCIGPDの授業は17:00~20:00までの夜間に実施されます。多忙な中でも自身の専門性を深めようとし、自身の国の発展に貢献したいという意欲に溢れた学生が多数見受けられます。

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図3:MCIGPD第3期生の就業先

本プロジェクトニュースの執筆者も日本の国際協力系の大学院で修士課程を修了後、現職で様々な国際開発プロジェクトに従事しています。熱意に溢れた多くの学生らとの話を通じて、私自身が業務に追われる日々で、学生の頃に有していた熱意を忘れかけていることを反省させられました。
このような学習意欲の高い学生の期待に応えられるように、上記のような学生の多様性に配慮しつつ、プロジェクト活動を実施していく所存です。

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写真:MCIGPD第3期生に対するインタビューの様子