シェムリアップ州、モンドルキリ州、プレアビヒア州における「保護区の管理計画とゾーニングの策定」に関する能力強化訓練(2023年8月25日)

持続可能な自然資源管理能力強化プロジェクト(SNRM)では、国および地方政府職員を対象とした「保護区の管理計画とゾーニングの策定」に関する本訓練を8月8日から10日にかけてシェムリアップ州において、15日から17日にかけてモンドルキリ州において、22日から24日にかけてプレアビヒア州において実施し、成功裡に終了しました。 これらの研修は、2022 年 12 月初旬の 5 日間の試行的な訓練から引き継ぎ実施された活動です (プロジェクトニュース「SNRM プロジェクトの訓練・研修活動の概要 (2023-03-03)」を参照)。 保護区の管理計画とゾーニングの策定に関する技術ガイドラインに基づき、計画等の策定に携わる国および地方政府職員の能力を強化するためのSNRMプロジェクト活動の一環として実施されました。

研修員は試行的訓練参加者を含め計116名(女性8名)です。環境省自然保全・保護総局(GDNPA)内の5つの専門部署(陸域自然保護区保全局-メコン川東部、北部トンレサップ、南部トンレサップ、湿地淡水保全局、海洋沿岸域保全局)、州環境局の職員、および保護区域で勤務する 国内16 州の自然保護区(国立公園、野生生物保護区、景観保護区、多目的地域、自然遺産、ラムサール湿地、生物多様性保全回廊、海洋国立公園))の職員を対象に実施されました。

講師は試行的な訓練を通じて訓練素材を評価し、研修生からのフィードバックを新しい講義計画の作成に取り入れました。その結果、講義はカンボジアの保護区の管理計画の姿を示すにとどまらず、地域的およびグローバルな視点での保護区の一般的な紹介と背景も含んだものとなりました。 また講義では、自然保護区における管理計画を策定するための技術ガイドラインに加えて、Sre Pok野生生物保護区域管理計画の策定にかかるケーススタディを元に、研修生が理解しやすいように段階的に詳細な説明がされました。

各研修は、チーフアドバイザーの五関専門家またはプロジェクトコーディネーターの飯山専門家の挨拶で閉会しました。 両者とも、講師、参加者への心からの感謝の言葉で始まり、特に講師との Q&A セッション中で、すべての研修生が議論に集中し研修に積極的に取り組む姿に感銘を表しています。 ほぼすべての研修生にとって、これらの研修は技術ガイドラインの詳細を学ぶ初めての機会でした。GDNPAのキム・ノン総局長が常々述べている通り、ガイドラインは、それだけでは単なる紙に過ぎず、それを最大限に活用する我々の実質的な行動がなければ何もできません。今後、研修生が研修から学んだ教訓を活用し、各保護区で、近い将来、管理計画とゾーニングの計画が策定されることが期待されます。

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シムリアップ州における研修

シムリアップ州における研修

モンドロキリ州における研修

モンドロキリ州における研修

プレアビヒア州における研修