サブ・テクニカルワーキンググループ(Sub-TWG): TOD戦略、駅周辺開発、TODガイドライン・実施能力の開催

ダルエスサラーム市において、2023年11月に3つのサブ・テクニカルワーキンググループ(以下、Sub-TWG)が開催されました。カウンターパート機関の担当者が集まり、主として技術的な議論をする場となります。具体的には、11月23日にTODガイドライン・実施能力をテーマとしたSub-TWG(第5回)、11月29日にTOD戦略をテーマとしたSub-TWG(第7回)、同日に駅周辺開発をテーマとしたSub-TWG(第6回)が開催されました。会議の議長はそれぞれ、DART(ダルエスサラーム高速交通公社)が務めました。

TODガイドライン・実施能力のSub-TWGでは、TODの取組みにおけるタンザニア都市計画法・詳細計画の位置づけについて議論を行い、法的な観点からどのようにTODを推進していくかについて議論を行いました。また、ダルエスサラーム市のTODの推進機関及びモニタリング機関の組織体制について議論を行い、法務・財務を担当する組織の関与も重要であるとの意見を踏まえて検討を進めていく予定です。

TOD戦略のSub-TWGでは、現行のBRTの運行管理システムの評価と改善点の洗い出し、BRTサービスの向上について議論を行いました。また、2023年6月に合意したパイロット事業である「モロッコ-ムウェンゲ沿道」を対象とした詳細計画の策定について、詳細計画のフレームワークを議論し、土地・建物・交通に対する検討・規制の方針について議論を行いました。

駅周辺開発のSub-TWGでは、ダルエスサラーム市の投資環境についてSWOT分析を行い、投資促進に係る様々な観点からの現状の理解を深めました。不動産開発需要や関係するアクターの状況、住宅政策の課題等を踏まえて、パイロット事業対象地における不動産投資を促進するための方策について議論を行いました。

今後も、これらのSub-TWGの場を通じた継続的な検討議論を通じて、TOD戦略及びTODガイドラインの法的文書化の検討、TODの推進・実施に向けた組織体制の構築の検討、詳細計画(パイロット事業)の検討を進めていく予定です。

会議の様子: Sub-TWG(TODガイドライン・実施能力)でのディスカッション

会議の様子: Sub-TWG(TODガイドライン・実施能力)でのディスカッション

会議の様子: Sub-TWG(TOD戦略)・Sub-TWG(駅周辺開発のSub-TWG)でのディスカッション

会議の様子: Sub-TWG(TOD戦略)・Sub-TWG(駅周辺開発のSub-TWG)でのディスカッション